【Alox分析】今年の粉飾を把握する〔2017年〕- 資金流出系の隆盛 –

【今年の傾向】
21社中8社(38%)が資金流出型の粉飾だった。

とにかく、外部へ資金を流出させるために、貸付金を利用しない手法が駆使された。

また、例年多いのだが、連結子会社の粉飾が、21社中12社(57%)となった。

その内、22社中4社(19%)が中国の連結子会社における粉飾だった。

管理の行き届いた企業が、技術やノウハウを持つ会社を買収した数年後に、粉飾が発見されるケースは非常に多い。

監査の限界と同様に、限られた時間で行われる買収前のデューディリジェンスにも限界があるのは自明の理だ。

【粉飾のテクニック実例集】
今年は、下記のようなテクニックを用いて、不正会計が実行された。

〔長野計器〕
連結子会社において、売上の前倒し処理を行う際に、受注はあるものの出荷段階には至っていない受注案件について出荷処理を行い、出力されるべき出荷伝票と請求書を客先に送らず、実際の出荷時に出荷伝票と担当者がエクセルで作成した請求書を客先に送付していた。

〔日本カーバイド〕
連結子会社において、「見積書」の案件名と「購入仕様書」の案件名が異なる不一致を隠すため、事業部や購買積算部により案件名を修正液で消去するなどの隠蔽がされていた。

〔住江織物〕
連結子会社において、顧客との合意前に染料コスト転嫁に関するInvoiceを発行するとともに、一部の取引先に対しては、監査法人からの残高確認状の返送に際して、翌年度における取引価格からの値引きを通じて払い戻しを行う旨の付帯条項を付記しないよう取引先へ依頼していた。

〔日鍛バルブ〕
棚卸の際には、仕掛品及び完成品に貼り付けた棚札には棚卸時の実数を記載する一方、集計用の棚札については帳簿に沿う数値に書き換えていた。

さらに、このような前倒し計上に伴う棚札の書き換え等を行っても完成品及び仕掛品の在庫数と帳簿上の数とが一致しない場合には、棚卸の際に同様に棚札の書き換え等を行い、帳簿上の数の完成品及び仕掛品が存在するかのように見せかけていた。

〔アサツー ディ・ケイ〕
連結子会社において、会計監査人から残高確認状がC社へ送付されたが、C社の取引は「無かったことにして!」言われて、会計データは消されていた。

 ◆勘所
 → 1つの嘘をするためには、その数倍の嘘を行わなければならない証左。

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