ライツ・オファリングによる資金調達~成功したADワークスの正攻法

・株主は、3月末の株主1.2万人が9月末に1.8万人に増えた。増えた6000人は概ね新規の株主であろう。既存株主のうちどのくらいが権利行使を行ったか、6割近くは全部行使か一部行使を行ったようである。1.8万人の株主のうち、3分の1が新規、3分の2が既存株主である。

・では、現株ではなく、ライツ(新株予約権)を買って、それを権利行使して株式に変えた人はどのくらいいたのか。これははっきりしないが、ライツの価額は権利行使期間(7/13~ 9/12)の間に1円~14円(終値ベース)で動いた。この時の現株は39円~51円で動いたので、現株よりも割高に買った人で、ライツの権利行使をした投資家もいたとみられる。

・理論値は、株価=39円+予約権価額 となるはずであるが、それが一致していない取引日も多い。現物株と予約権価額の間には絶えずアービトラージ(裁定)が働く。例えば1円で購入し、権利行使した人は39円を支払ったので、現株を40円で購入したことになる。出来高は現株よりもライツの方が多い日も多かった。1~14円で投資できる株はほとんどないから、トレーディングに興味にある投資家にとっては、投資妙味があったともいえよう。

・今回のファイナンスは高く評価できよう。1つは時価総額の45%の権利行使が得られ、会社が必要とする資金が集められた。2つ目は、株価が下落せず、一定水準をキープした。ファイナンスの意義と中身がネガティブにとられることはなかったといえる。3つ目には、9月末に1.6円の記念配当がついたが、配当取り後の株価も落ちずにキープした。これは、当社の次の展開を期待しているという表れとみることができよう。

・今回のファイナンスは、時価総額に対して大きな金額(比率)のファイナンスをやりたい企業にとって、正攻法で実践することが大事であるとわかった。1)ファイナンスでどんな企業価値づくりをするのか、ストーリーを明確にする。2)既存株主を大事にして、投資家間で有利不利の歪が出ないように設計する。3)それらを前提にするとライツ・オファリングは有効に機能する。4)結果として株主づくりに大いに役立つ、という評価ができよう。
 

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