(指標)日経平均
先週の予測では、週末に米7月雇用統計を控えており、前週に引き続き内外不透明要因多く日米の決算をみながら好決算の個別銘柄物色が中心になると19900~20300円のレンジの中で2万円をはさんだもみあいになるとしました。
結果的には、為替の円高が上値を抑え、アメリカ株式の堅調さにかかわらず手がかり材料に欠け、上値は2日(水)の20113円、下値は31日(月)の19891円となり、想定通り2万円をはさんだもみあいとなりましたが、週の終値は▼76円の19952円と2万円を割って引けました。
今週は、先週末の7月雇用統計の予想を上回る強い結果を受けてドルが一時111.05円まで買い戻されたことでシカゴの日経先物は20025円と2万円台を回復しており、日経平均も2万円台回復の動きとなりそうです。FRBによる年内利追加上げの観測が浮上しており、ドル高・円安基調となれば日経平均も19900~20300円のレンジの中で上限を目指すところです。ただしアメリカでは、ロシアゲートの問題がより不透明になっており政治リスクからドル売り要因となっていますので、ドルの上値は限定的である可能性が高いといえます。チャート上は、6月20日の20318円を終値で上回れば一段高の形ですが、外部環境を考えると、まだ19900~20300円のレンジが続きそうです。