見えない資産をいかに見抜くか~「価値協創ガイダンス」の活用

・企業を支える6つの資本として、1)金融資本(ファイナンス)、2)知的資本(R&D)、3)人的資本(人材)、4)製造資本(設備)、5)自然資本(環境)、6)社会資本(ステークホルダー)をあげ、とりわけ無形資本に対する投資に注目している。単なる費用としてのコストではなく、投資であると位置付けている。投資こそが新たなる価値を生み出すという考え方である。

・これら6項目はバリューチェーンのつながりの中で認識されるべきだが、よく吟味しないと、各項目がバラバラになってしまい、全体のつながりが腹に入ってこない。それでは上手くまとまらない。もしこのレポートを読んで、言っていることは分かるけど、抽象論の建前ではないかと感じたら、全体のつながりについてもう一度考える必要があろう。ここでの枠組みにとらわれずに、自分なりの整理で再考してもよい。

・では、本レポートで、1)何が新しいのか、2)どう活かすのか、3)ハードルは何か、について、いくつか取り上げてみる。レポートを読んだだけなので、理解不十分なところがあるかもしれない、という前提付である。

・何が新しいかという観点では、BMの設計図にフォーカスした点に注目したい。現状のBM1に対して、将来の求めるBM2やあるべきBM2を明確に描けという。このBM2が十分描けていない企業が多い。BMにおける価値創造のドライバー(成長、供給、マージン、内部・外部)をはっきりさせよと強調する。

・また、それを実現するための戦略について、無形資産への投資を明示し、そこに重要な成果指標を入れることを求めている。無形資産では、人的、知的(R&D、IT、ブランド、組織作り)、ESG(SDGsへの取り組み)を具体的に検討すべきであると提言する。

・では、どう活かすか。コアはBM作りにあるので、全体のフレームワークを統合的に伝え、投資家と議論することであろう。無形資産にフォーカスした戦略遂行について、ぜひ独自のKPIを示してほしい。それを軸に対話が弾むことになろう。

・ハードルは何か。BM1をBM2へ持っていこうとする戦略は、ともすると上手くいかない。上手くいかないことが普通かもしれない。ここをどう乗り越えるか。できそうもないことをやりきるには、トップマネジメントの力量はもちろん、現場の社員、ステークホルダーに至るまで、BMの革新に対して自律的活動がビルトインされていることである。これが組織能力となっている企業は強い。米国の3Mが1つの事例であるが、日本企業の多くはまだそこまで至っていない。

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