S&P500月例レポート(2017年1月配信)

 S&P500指数関連では、昨年末にサンタクロースラリーは見られず、1年最後の週は1.10%の下落という、例年とは違う年末を迎えましたが、昨年はトランプラリーの効果により大統領選挙以降では4.64%上昇しています。12月は2,238.83で取引を終え、11月の2,198.81から1.82%(配当込みのトータルリターンは1.98%)上昇となりました。年間では、9.54%(同11.96%)上昇し、2015年の0.73%下落(同2.11%上昇)から大きく好転し、特に年初来で10.51%安となった2016年2月11日の底値から目覚ましい回復を見せました。

 11セクターのうち9セクターで月間騰落率がプラスとなり、S&P500が3.42%上昇した11月の7セクターを上回りました。12月は(11月と異なり)トランプ次期政権の掲げる「米国ファースト」のメッセージが広く浸透し、小幅ではありましたが市場全体が上げ潮に乗ったとみられます。中でも最も上昇したのは電気通信サービスセクターで、規制緩和に加えてアンチトラスト問題への懸念が軽減するとの予想から12月は8.09%、年間では17.81%、それぞれ上昇しました。11月に13.67%という際立った上昇をみせた金融セクターは、12月にさらに3.75%上昇しました。年間では20.14%の上昇となり、特に選挙以降だけで16.51%上昇しました。エネルギーセクターも2016年は文句なしの勝ち組で、年間では23.65%上昇、12月も1.80%上昇しました。ただし、2015年の下落分を全て取り戻すまでには至らず、2014年末比ではいまだ5.47%安の水準にあります。ヘルスケアセクターは12月に0.60%上昇しましたが、年間では4.36%の下落となり、年間騰落率では最低のセクターとなりました。不動産セクターは12月に3.80%上昇したおかげで、年間では0.005%上昇と辛うじてプラス圏に入りました。12月に最も不調だったのは素材セクターで、0.13%下落しましたが、年間では14.08%上昇して2016年を終えました。一般消費財セクターも12月に0.11%下落し、年間では4.32%の上昇でした。S&P500の中で最大の比重を占める情報技術セクターは12月に1.51%、年間では11.98%、それぞれ上昇しました。

 トランプラリーが続いたことで、12月も値上がりした銘柄数が値下がりした銘柄数を大きく上回りました。値上がりは302銘柄(平均上昇率は3.98%)と、11月の335銘柄からわずかに減少した一方で、値下がりは203銘柄(平均下落率は3.72%)と、11月の170銘柄から増加しました。10%以上の上昇は、前月の140銘柄から12銘柄(平均上昇率は11.98%)に大幅に減少し、10%以上の下落は12銘柄(平均下落率は13.19%)と、前月の18銘柄を下回りました。25%以上値上がりした銘柄はなく(前月は18銘柄)、25%以上値下がりした銘柄もありませんでした(前月は4銘柄)。年間でみると、362銘柄が値上がりし(11月時点の年初来では359銘柄)、そのうち262銘柄(同243銘柄)が10%以上上昇しました。一方、年間で値下がりしたのは141銘柄(同144銘柄)で、そのうち69銘柄(同68銘柄)が10%以上下落しました。12月の出来高は、前月比22%増だった11月に対して同17%減となり、過去1年間の平均月間出来高を10%下回りました。月中の高値と安値の差で見た変動率は4.12%となり、過去1年間の平均値である5.44%ポイントを大幅に下回りました(10月は2.60%、11月は6.25%)。

 S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは12月に、S&P500の構成銘柄について4銘柄を入れ替えました。医療サービスのAmSurg(AMSG)と不動産のMid-American Apartment Communities(MAA)を追加し、資産運用のLegg Mason(LM)と金属・ガラスのOwens-Illinois(OI)を除外しました。なお、AmSurgは12月1日付で同業のEnvision Healthcare Holdings Inc.を買収し、買収後は社名をEnvision Healthcare Corp(EVHC)に変更しています。

 利回り、金利、コモディティは活発な動きが続きました。経済の回復を受けて金利は12月および年間で上昇し、米連邦公開市場委員会(FOMC)は12月に利上げを決定しました。米国10年国債の利回りは11月末の2.39%や2015年末の2.27%から上昇(価格は下落)し、2.45%で2016年の取引を終えました(2014年末は2.17%)。30年国債の利回りは3.07%と、11月末の3.04%から上昇しました(2015年末は3.02%、2014年末は2.75%)。外国為替市場の取引は活発で、米ドルは14年ぶりの高値となっています。ユーロは11月末の1ユーロ=1.0595ドルから1.0520ドルに下落して12月を終えました(2015年末は1.0861ドル)。英ポンドは11月末の1ポンド=1.2526ドルから12月末は1.2345ドルに下落しました(同1.4776ドル)。円はドルに対して11月末の114.41円から下落して117.00円で12月を終えました(同120.66円)。人民元は1ドルに対して11月末の6.8859元から6.9448元に下落しました(同6.4931元)。金価格は11月末の1,173.80ドルから12月末は1,152.00ドルに下落しました(2015年末は1,060.50ドル、2014年末は1,183.20ドル)。原油価格は大きく変動しましたが50ドル台を維持し、11月末の1バレル49.26ドルから53.89ドルに上昇して12月を終えました(同37.04ドル、53.27ドル)。米国のガソリン価格は、11月末の1ガロン2.154ドルから12月末は2.309ドルに上昇して月の取引を終えました(同2.034ドル、2.299ドル)。VIX恐怖指数は11月末の13.33から12月末は14.04に上昇しました(同18.21、19.20)。

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