どこまで続く攻めの経営~日本電産

・第2は、家計簿経営である。家庭の主婦でやりくり上手は、収入に見合って支出を決めている。必要な貯蓄を先に決め、収入が減ったら支出も減らす努力をする。我慢してやりくりするのである。企業も同じで、売上高に見合って支出をコントロールしていけば、絶対赤字にならない。そのフレキシビリティを絶えず身に付けておくことが大事である。

・第3が、千切り経営である。経営の規模が大きくなっても、細かく切ることでやりようが出てくる。たとえば、1年で人員を1000人減らせという命題は大変なことである。ところが、365日で割れば1日3人である。1日に3人減らす工夫をせよ、というと、さほど難しくないように思えるし、アイデアも出てくる。

・こういう経営を実践してきた。では、次はどのくらいの規模を目指すのか。永守流経営は、ほら吹き経営ともいわれるが、ホラではなかった。売上高10億円から100億円へ、100億円から1000億円、今の1兆円規模になるのに各々13年ほどかかった。次は2030年に10兆円企業になると目標を掲げている。

・売上高を10倍にするというのは、その時点でみれば、具体的な戦略を描けていない。よって、トップの思いであっても、世の中ではホラのように聞こえるのだろうと、永守会長はいう。本人はその意思を固め、日々邁進という姿勢を貫いてきた。

・世界のビジネスで堂々と戦うには、10兆円規模が欲しいと強調する。1兆円企業になると、1兆円企業が買収できる。よって、内部成長(自社)と外部成長(買収)を、50対50の割合で活用し、企業を成長させていく方針である。

・これまでは半導体が産業のコメといわれたが、2025年以降はモーターがあらゆる分野のコメになるとみている。70億人の人口が2045年には90億人を超えている。そのころには人口の3倍のロボットが働いている時代になる。270億台のロボットに超小型精密モーターが使われると、マーケットは膨大である。

・永守会長は、2030年までCEOをやると宣言する。現在72歳であるが、自らの体力は48歳レベルと自負する。今の時代、体力は昔の人よりは遥かに上がっている。つまり、物理的年齢の7掛けが当たり前ではないかという。14年後の86歳でも60歳のイメージである。

・永守会長の後継者はどうするのか。投資家の問いかけに対して、1)後継者は育っている、でも、2)創業者がまだまだできる、という考えであろう。日本を代表する世界的な企業に一代で伸し上がるという稀有の挑戦に期待したい。

・割引現在年齢は、気力×知力×体力で決まる。永守会長はCEOを2030年まで続け、10兆円企業を目指す。72歳の7掛けで、現役バリバリ。我々もせめて8掛けといきたい。8掛けなら、確実に元気が出でこよう。
 

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