S&P500月例レポート(2016年11月配信)

 S&P500は10月に1.94%下落し、これで5カ月上昇が続いたのち、3カ月連続での下落となりました。1.94%という下落率は2016年1月につけた5.09%の下落以来最大で、S&P500はその後2016年2月11日までに年初来で10.5%下落しました。10月末時点のS&P500は年初来では4.02%の上昇(配当込みのトータルリターンはプラス5.87%)、年率換算では4.83%の上昇(同7.06%)となっています。10月の終値である2,126.15は、9月末の2,168.27や8月末の2,170.95を下回ったものの、2015年末の2,043.94は上回りました。同指数は2016年8月15日に付けた終値での史上最高値2,190.15を2.92%下回る水準にあり、選挙結果が判明して政策の不透明感がある程度払拭されれば、企業活動の拡大につながるとの期待が市場で広がっています。

 10月は11セクター(9月に不動産セクターが11番目のセクターとして追加されました)の中で月間騰落率がプラスとなったのは2セクターで、9月の3セクター、8月の4セクターを下回りました。10月は金融セクターが2.16%と大きく上昇し、これは10月に5.59%下落した不動産セクターを9月に分離したことが寄与しました。12月のFOMCでの利上げ観測が金融銘柄の支援材料となりましたが、この点も負債比率の高い不動産銘柄には逆風となりました。年初来で見ると、金融セクターは1.87%の上昇(9月16日の分離以前は不動産銘柄を含む)、不動産セクターは試算ベースで0.33%の下落となっています。8月に2.95%上昇して月間騰落率がトップだったエネルギーセクターは、原油価格が一時15カ月ぶりの高値まで上昇したものの10月末は前月比2.8%下落したことを背景に、2.97%の下落となりました。ただし、年初来では12.59%の上昇と、パフォーマンスが最も高いセクターとなっています(2014年終値からは依然として13.93%の下落)。原油価格とエネルギーセクターはともに、11月30日のOPEC総会を控えて不安定な値動きが見込まれます。情報技術セクターは月間での上昇に手が届きかけたものの、0.33%の下落で取引を終え、年初来では10.97%の上昇となっています。ヘルスケアセクターは、薬価政策に引き続き注目が集まったことに加え、医療保険制度改革法(オバマケア)による保険料が2017年に平均25%値上がりするとの見通しが発表されたことを受けて引き続き下落圧力にさらされ、6.60%下落しました。年初来では6.54%の下落と、パフォーマンスが最も低いセクターとなっています。

 10月も値下がりした銘柄数が値上がりした銘柄数を上回りました。値上がりした銘柄数は163銘柄と(平均上昇率は4.36%)、前月の233銘柄から減少した一方、値下がりした銘柄数は341銘柄と(平均下落率は5.87%)、前月の270銘柄から増加しました。10月は、13銘柄が10%以上上昇した一方(平均上昇率は16.34%)、54銘柄が10%以上下落しました(平均下落率は13.92%)。また、2銘柄が25%以上上昇した一方(9月も2銘柄)、1銘柄が25%以上下落しました(9月と8月はゼロ)。年初来では、差がさらに縮まったものの、依然として値上がりした銘柄数が上回っており、316銘柄が上昇し(9月は341銘柄)、187銘柄が10%以上上昇している一方(同229銘柄)、値下がりした銘柄数は187銘柄で(同162銘柄)、87銘柄が10%以上下落しています(9月の70銘柄から増加)。10月の出来高は9月から5%減少し(9月は前月から12%増加)、1年間の平均月間出来高を11%下回りました。月中の高値と安値の差で見た変動率は2.60%と9月の3.24%から低下し、1年間の平均である5.44%の約半分の水準となりました。

 11月は重要なイベントとともにスタートします。第1週には、日銀、イングランド銀行に加えて米国ではFOMCの会合が開催されますが、いずれも政策の変更は行われず、将来の政策見通しに関して更なる言及や示唆がなされることが予想されます。さらに、4日には米国の雇用統計も発表されます。何といっても8日に行われる米国の選挙がメインイベントとなり、選挙では新大統領の他、上下両院の議会構成も決定されることになります。11月は小売企業の決算発表が始まり、年末商戦に関する予測も示されます。

 S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは10月にS&P500の銘柄変更を行いませんでした。

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