自社株買いが過去最大水準に

 営業利益から、金融・財務・為替などに関する損益を引いたものが経常利益だ。そこに特別損益を加減し、税金を支払って、当期純利益となる。つまり、有利子負債の利子は税引き前にコストとして計上できる。もっとも、現状の利子は無視できるほどに小さいが、それでも納税額を減らすことができる。バランスシート上の財務内容は悪化するが、実際のキャッシュフローは増える。

 純資産を意味する株式と、負債を合わせたものを総資産と呼ぶ。株式が3兆6300億円減少し、債券負債が8兆5000億円増加すると、差し引きの総資産は4兆8700億円増加する。
 
利益が同じでも、この操作により、総資産利益率(ROA)は悪化し、純資産利益率(ROE)は改善する。ROEを高めるためには、意味のある操作だと言える。

 日本企業のROEは15年度に7.8%と2年連続で低下した。12%と2桁のROEを誇る米国企業などに比べると見劣りする。もっとも、米企業も積極的に自社株買いを続けてきたので、ROEだけで判断すると、本当の実力を見誤る。日本企業のこの操作が3年連続の低下を防ぐためだとすれば哀しいが、それでも防げないと、もっと哀しい。

 2016年1-9月には、海外投資家が1987年以降で最大となる6兆1900億円の日本株を売った。一方で、上場企業はネットで3兆6300億円買った。日銀は年間6兆円を買い続ける。年金も買う。こうした構図の良し悪しはともかく、私は、日本株は上がると見ている。
 

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