ソニーはどんな会社になるのか~感動と好奇心の追及

・ソニーは創業70年を迎えた。創業者の薫陶がうすれてくると、会社の勢いはなくなってくる。変化への対応力も鈍ってくる。ソニーは過去10年の苦闘を経て、それを取り戻そうとしている。果たしてうまくいくのか。

・今回の3カ年計画の最終年度である来2017年度で、営業利益5000億円以上(2016年度3000億円予想)、ROE10%以上を目標とする。1年目はコンシューマエレキが回復し、テレビも10年ぶりに黒字化した。

・2年目の今期は、熊本地震の影響で半導体を中心に800億円の負担が発生する。また円高も会社全体ではマイナスに働く。それでも営業利益で3000億円を確保できそうである。但し、リチウムイオン電池は村田製作所に売脚するので、特別損失は出てこよう。

・スマホは、今期の販売台数が1900万台(前期2490万台)と減少するが、規模は追わない方針なので、収益性の改善を優先、黒字化を図ろうとしている。

・ゲームのPS(プレステ)4は欧米で人気があり、累計販売台数は4000万台を超えている。PSをネットワークでつないで楽しむPSプラスは、会員が2000万人を突破した。バーチャルリアリティ(VR)で臨場感があふれるPSVRも10月に発売される。ソニーグループのハード・ソフトが活かされており、新規事業としての立ち上げが注目できる。

・電子の目ともいわれるCMOSイメージセンサー(半導体)はシェア45%を有し、トップの競争力を誇る。今期は熊本震災の影響を受けたが、来期には大きく好転してくるものと期待できる。

・長期的な未来への布石としては、1)エレキ、エンタメ、金融を3つの軸として進化させる。2)エレキの場をさらに広げるように取り組む。壁に映せるプロジェクター。4Kを用いた画面がきれいな外科用の内視鏡、かつてのアイボ(イヌ型)・キュリオ(ヒト型)をしのぐAI(人工知能)とロボテックスを組み合わせた新しいヒューマノイドなどが注目される。

・ソニーのおもしろいサービス、楽しいロボットがどんな形で登場してくるのか。創業者精神を受け継いだ新しい事業展開に期待したい。個人投資家説明会では、筆者も質問してみた。ソニーコンピュータサイエンス研究所の社長である北野宏明氏(ソニー執行役員)は、世界トップクラスのヒト型ロボットの開発者であるが、ソニーのロボットはどんなものになるのか。‘それはこれから、ソニーらしさに乞うご期待’という内容であった。ぜひ注目したい。
 

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