Big Story世界情勢と日本株式をめぐる投資環境

 最近ではロンドンのエコノミスト誌は、「中国危機が起きるかどうかが問題ではなく、問題はいつ起きるかである」という特集を組み、中国危機は不可避とするジョージ・ソロス氏に同調する見解を打ち出している。世界の知的なリーダーが共有する雑誌であるから、今や市場のオピニオンリーダーたちは、中国は危機に向かって進んでいるのでそれがどう展開するか、いかに危機を封じ込め成長延命ができるのかを注視している局面である。いろいろな手立てを中国に求めているわけだが、半年一年いつまでもつか、いつかそれが不可能になったら中国からの猛烈な資金流出と人民元の急落によって世界の金融の風景が一変するということがあり得る。ただ先に述べたように中国は目先的には、資本コントロールで通貨下落を抑えつつ、国内では財政による需要創造と金融緩和によるバブル延命で市場の信認を保つことに成功している。
 
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経済離陸の佳境にあるインドとベトナム
 とは言え、私は長期的にはあまり心配する必要はないと思う。中国の困難によって浮かび上がる国や地域もある。一つはインドで二つ目はベトナム。インドとベトナムの大きな特徴は中国から多くを輸入し、他方で中国への輸出が小さい国である。これから国内の経済発展が起こり、中国から輸入を国内生産に代替すれば国内の景気がよくなるという特質を持っている。特にインドは2015年の石油消費量は日本を上回った。人口が10倍以上あるので当然とも言えるが、ついこの間まで極貧国に近かったインドの消費量が日本を上回ったのはびっくりである。中国が日本の石油消費量を上回ったのは2003年。そして2008年のオリンピックまで中国の最も力強い発展が起こったのがこの時期である。日本の石油消費量を上回ってから産業集積が急に高まり、うなりをあげて経済の成長が進む入り口であったのだ。今のインドはそのような局面にある可能性が強いと思う。実際シャープを買収した鴻海はこれまで中国をスマートフォンの生産拠点とし100万人以上を雇っていたが、2020年までにインドで100万人を雇用し、10~12の工場を作るというプランを打ち上げている。いよいよインドが中国で起こったような産業集積をこれから始める場面でインドは期待できる。ベトナムも期待できるが、韓国は逆だ。対中輸出が極めて大きいので中国の失速のダメージは大きい。このように中国からネガティブな風が世界にまき散らされようとしている。飲み込まれたら世界経済は困難に陥る。

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