堅調なファンダメンタルズと脆弱な日本株、基底に円高をもたらした中国危機が

(2) リスク回避を余儀なくさせている円高のミステリー

円高が日本株不振の主因

 それならばなぜ、市場はかくも乱調なのか。それは究極的には中国に起因する、と言ってよいのではないか。中国危機が始まり、そのためにとりわけ円高が進行している、と考えられるのである。ここ半年間上述のように日本株式は一人負けしているのであるが、その原因はもっぱら日本円の異常高にあった。この間の各国通貨の対ドル変化は、円+15%、英ポンド-1%、ユーロ+5%と円の独歩高、しかしドルベースでの年初来の株価騰落状況を比較すると、米+1.4%、英-4.7%、日-3.1%、独-5.6%と、ことさら日本株式のパフォーマンスが悪いわけではない。日本株一人負けは、円高と共振現象を起こしたことにあると言える。

 ではなぜ日本円がことさら強くなっているのか。それは(敢えて言えば)、人民元切り下げ回避を求める米財務省が、円高容認をその犠牲として差し出していること、それが突如の円高をもたらし、日本株の独歩安を引き起こしていると観測されるのである。

ファンダメンタルズでは説明つかない円高

 中国危機という深淵の困難がほぼ確かになった今、あらゆる投資場面では、リスク回避派が有利となっている。その中でも特に中国危機が特別な円高をもたらし、日本株式を痛めつけていると考えざるを得ないのは、ファンダメンタルズから見た円高要因が見当たらないからである。第一に景況感と金利格差、中央銀行の姿勢など景気実態はいずれもドル高促進要素である。またこれまでグローバルリスク投資の調達通貨であった円は、世界的リスク回避の時に円高となる傾向があったが、新興国通貨、株式が安定化しており、リスク資産投資解消の円買い需要も一巡している。唯一説得力がありそうなものは日本の経常黒字幅拡大であるが、それも、主因は為替とは関係のない第一次所得収支(過去の海外直接投資累積からのインカム)であり、それが円高を引き起こしているというのはこじつけであろう。
 
zu7-8
 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事

 
 

[PR] クレジットカード比較ランキング

んかぶピックアップ
ネット証券口座比較 ネット証券口座比較
証券口座選びを完全サポート
総合ランキング1位はこちら!
FX比較ランキング FX比較ランキング
みんためスタッフが独自調査で
おすすめのFX会社を紹介!
クレジットカード比較 クレジットカード比較
おすすめのクレジットカードを
ピックアップしてご紹介!
【株式投資初心者ガイド】 ネット証券会社選びお役立ち情報!
投資家に役立つ情報が満載
【株式投資初心者ガイド】
みんかぶマガジン> 全ての記事> 市場解説・相場展望> 堅調なファンダメンタルズと脆弱な日本株、基底に円高をもたらした中国危機が