エムスリーの3次元経営~ビジネスモデルの変容

・M3のドクターのネットワークは世界に広がっている。日本では25万人と、ほとんどの医者と繋がり、圧倒的である。米国、英国、韓国でもドクターの70~80%は抑えた。中国へは2013年に参入して、はや150万人が加入、全国の医者の6割を占めるに至っている。

・世界合計では既に350万人がM3 のネットワークに加入している。この繋がりは、グローバルにみて断トツトップである。このネットワークを活かして、各々の国の実情に合わせながら、ビジネスを次々に拡大しようとしている。

・M3は現在第2期の成長期にある。第1期はネットビジネスであったが、第2期はネットのプラットフォームを活かしながら、事業のオペレーション(運営)を所有し、展開している。治験でいえば、CRA(臨床開発モニター)を実際に抱えて、治験のe化を推進している。

・そして、第3の成長路線の離陸を目指して、「シーズロケット事業」を開始した。従来から谷村社長はヘルスケア分野のPE(プライベートエクイティ)投資を行うと言っていたが、マイナー投資ではなく、マジョリティを持つことを実践している。つまり、自社の経営ノウハウをフルに活用することで、新しいベンチャー型事業分野の経営をリードして、一気に成功に持ち込もうという作戦である。

・その第1号案件が、メドテックハート社への投資である。この企業は大学発ベンチャーで、磁気浮上遠心タイプの体外式補助人工心臓の実用化を目指している。従来は回転軸があったので、血液が固まらないように2時間ごとに軸部品を交換する必要があった。この機器は磁気で浮かすので、連続して2カ月ほど使える。この会社の株式を85%所有した。

・こうした新事業のパイプラインを5本、10本と増やしていく方針である。M3が入ることで、事業化のコストが安くなり、その期間も圧倒的に早くなって、成功の確率が高まる。そういう事業に厳選して投資する意向である。

・こうした3次元のビジネスモデルを創りながら、中期的に売上高1000億円(2016年3月期646億円)、営業利益300~400億円(同200億円)を目指していくことになろう。M3 とは、①Medicine(医療)、②Media(メディア)、③Metamorphosis(変容)の3つのMを意味する。まさにM3のビジネスモデルの変容に投資したい。

・機関投資家向け決算説明会で、目先の決算と来期の見通しだけでなく、価値創造の仕組みであるビジネスモデルの進化についてきちんと説明している。その説得力は高く評価できよう。
 

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