三越伊勢丹ホールディングスのトランスフォーメーション~百貨店市場縮小の中で

・一方、三越日本橋本店は、年間売上高1655億円、年間入店客数1400万人(同1.2万円/人)である。また、三越銀座店は、同744億円、同2000万人(同0.4万円/人)である。

・伊勢丹新宿はファッションミュージアムとしてのリモデルを実行し、成果を上げている。三越日本橋は、2016年~2017年度で大規模なリニューアルに挑戦し、新たなカルチャーリゾートを目指す。三越銀座は市中免税店をこの1月にオープンして、外国人向けグローバルストアとして売上高の大幅アップを狙っている。

・大型百貨店ではない中小型の専門店については、現在の101店を2018年度に180店へ、将来は200~300店への拡大しようとしている。地域密着型、化粧品特化型、空港ターミナル型、セレクトストア型など、特色を出していく。

・サプライチェーンでは、卸機能を減らして、企画・開発などモノ作りへの関与度を高め、SPA(製造小売業)型へシフトしていく。婦人靴のナンバートゥウェンティワン、日本の衣食住の価値を提供するジャパンセンスィズ、デジタル試着室など、工夫を一段と凝らしていく。

・大西社長(60歳)は、売上高の9割を占める百貨店の一本足打法から、将来は、百貨店以外の売上比率を4割に高めたいと考えている。2020年に向けて9:1を6:4へ、新規分野の拡大を志向している。ブライダル事業、レストラン・カフェ事業など周辺多角化にもさらに力を入れていく方針だ。

・当社のEコマースはまだ売上高の1%で、世の中の10%からみて低い。海外もかつてはアジアの成長にのったが、現状では苦しい面もある。事業構造の転換(トランスフォーメーション)にはやるべきことが多いといえよう。

・それを担う人材に対しては、販売員(スタイリスト)が十分接客できるように、営業時間を短縮したり、定休日を増やしたりしている。優秀なスタイリストを全国的に表彰するエバーグリーン制度も充実させている。若手を登用する仕組みの活用も実践している。

・大西社長は東京マラソンを4年連続で完走した。自ら走り続けることの証でもある。これまで個人投資家説明会はほとんど行ってこなかったというが、今回300人を前にした説明会は、社長の個性が発揮されて、有意義であった。何を訴えていくか。さらに改善の余地はあるが、これからも継続的に力を入れてほしい。三越伊勢丹ホールディングスのトランスフォーメーションに注目したい。
 

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