S&P 500 月例レポート

投資家が押さえておくべきポイント
・S&P500は反発に転じ、あるいは少なくとも急激な下落には歯止めがかかり、1月の5.07%安の後、2月は0.41%安にとどまり(0.81%下落した29日の前の時点では0.40%高)、年初来では5.47%安となっています。

・2月にS&P 500構成企業の時価総額は830億ドル失われ、年初来では9,740億ドル減少しました。また、世界の株式市場全体では2月に時価総額が3,570億ドル失われ、年初来では3兆1,500億ドル減少しています。

・2月の原油価格は一時13年ぶりの安値を付けたものの、再び生産を抑制する可能性が浮上したことを受けて上昇しました。生産の抑制は実現しない可能性があるものの、一部で取引の材料とされました。

・中国は、人民元の重要性が増す中(2016年10月1日にはIMFの準備通貨に採用されます)、2016年の公式の経済成長率目標を6.5%から7.0%の範囲に設定すると発表しました。また、中国は預金準備率を17.0%に0.50%ポイント引き下げ(推定で1,080億ドルの流動性が解放されます)、これを受けて人民元は下落しました。

・中央銀行の間でマイナス金利を受け入れる動きが進んでおり、スウェーデンのリクスバンクは政策金利をマイナス0.35%からマイナス0.50%に引き下げ、イエレンFRB議長もマイナス金利導入の可能性に言及しました。

・米国の2015年第4四半期国内総生産(GDP)成長率の改定値は、速報値の前期比年率0.7%から同1.0%に上方修正されました。確報値の発表は2016年3月25日に予定されています(同日は「グッド・フライデー(聖金曜日)」の祝日で、銀行は営業しますが、市場は休場となります)。

・S&P500のボラティリティは低下したものの、1%以上の値動きは引き続き多く、2月は20営業日中、10営業日で1%以上の変動を記録しました(5営業日が上昇、5営業日が下落)。これまでは、1%以上の変動を記録した営業日の割合は24%となっています。

注目のデータ:
・2015年第4四半期の決算発表も残すところあと一握りの企業のみとなり、会計年度がずれる企業の2016年第1四半期分の決算発表(12-2月期)が始まる(3月17日の取引終了後のNIKEの2016年度第3四半期決算から)前の段階で、第4四半期決算を発表済みのS&P500構成企業のうち、68.5%で利益が予想を上回っています(エネルギー企業も多く含まれます)。また、一般に公正・妥当と認められた会計基準(GAAP)ベースの利益予想を上回った企業の割合は36%、売上高が予想を上回った企業の割合は46.9%となっています。

考えのメモと注目のポイント:
・経済指標が注目されます。FRBが経済指標を注視する姿勢を取っているからです。

・金融株は引き続き下落し、2月は3.17%の下落(S&P500指数は0.41%の下落)、年初来では11.85%の下落となっています(同5.47%の下落)。銀行株は、利益率の押し上げにつながると予想されていた金利の上昇が低下になったことが最初のストライクとなり(2月の米国10年債利回りは2015年末の2.26%から1.73%に低下しました)、貸倒引当金が増加(原油、コモディティ価格が要因)したことでツーストライクまで追い込まれました。

・2016年のM&Aは緩やかなスタートを切っています。投資銀行の2016年第1四半期のM&A引き受けには、2015年第4四半期から持ち越された幾つかの案件が含まれることになるとみられますが、現在のところ第4四半期ほど速いペースで収入にはつながっていません。

・S&P500構成企業の2015年第4四半期の利益は低調でした。2008年、2009年ほど低調ではないとは言え、失望的な結果となり、また、利益の質(営業損益から除外された特別項目)と調整前の売上高も悪い内容となりました。キャッシュフローに関しては、特にエネルギーセクターを中心にキャッシュフローを伴わない項目(もしくは、キャッシュフローへの影響が限定的な項目)が多く計上されたこともあり、まちまちの結果となっています。

・2016年6月23日にEU残留の賛否を問う国民投票が実施される英国のポンドの動向が注目されます。それまでの期間は米国同様、政治は波乱含みの展開が見込まれます。

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