中国、石油がリスクオフムードを転換させる時が来た

懸念一掃、年初のリスクオフムードは一変へ

 年初の世界的な株式大暴落により、人々はリーマンショック級の深刻な経済金融危機がやってくるという恐怖におののいた。上海総合インデックスは昨年の高値から49%下落、次いで香港のハンセン指数が36%、ドイツDAX指数30%、日経平均は28%下落と日独は中国・香港に次ぐ大暴落になった。このような日本、ドイツや中国の株価の動きは明らかにリーマンショック並みであった(もっともアメリカのダウ工業株指数は15%安とリーマンショック並みというにはほど遠い安定ぶり)。2016年の世界リセッションシナリオ、或いは中国発の国際通貨危機シナリオが織込まれたのである。しかし当面、その可能性は著しく低くなったと思われる。米国経済が堅調でリセッションに陥る可能性は考えにくいこと、中国の危機封じ込め策が奏功し人民元暴落と世界金融危機は回避されること、この二つが見えてくれば日経平均は現在の15,000~16,000円というレベルから鋭角上昇し、短期間に19,000~20,000円の急落前の水準に戻るのではないか。G20が主張するように今のマーケットは過剰にリスクを織り込んだが、中でも中国売りの代替手段として過剰に売り込まれた日本株は大きく戻る可能性があるのではないか。

 リバウンドはドル/円についても言える。人々の為替相場コンセンサスが円安から円高へ大きくシフトしたが、それを正当化するファンダメンタルズの変化があったのか疑わしい。金利差でみても、景況格差(10~12月日本のGDPがマイナスに陥った)で見ても、中央銀行の姿勢(マイナス金利導入の日銀と利上げ路線にある米国FRBの姿勢)を見てもすべては米国優位であり、ドル高要因である。

 にもかかわらず、なぜ急に円高予想になったのか。その理由はパブロフの犬、つまり条件反射だったと思われる。過去20年において世界の景気悪化時、或いは世界の金融不安時、セーフヘイブン(危機の時の避難先)としていつも日本円が買われてきた。リスクオフの局面では決まって日本円が買われる、それは論理上の因果関連ではなく、そうした癖がマーケットに定着してきたということである。今回も中国発の金融危機、アメリカのリセッションという不安心理がかき立てられ、リスクオフの時代だ、危機の時代だと想定されると自動的に円が買われているということになったのではないか。ということは、危機シナリオが否定されリスクオンムードになれば、自動的に円安ドル高基調に戻る、と考えられる。
 
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