投資におけるエンゲージメントとは~経営者との対話

・一般に企業は、一生懸命仕事をしていると自分達のことを考える。特に経営陣において、自ら手を抜いていると考える人はいない。必死で経営しても思うようでなく苦労しているのに、外から中のことも分からずにいろいろ言われても説明すらしたくない、というのが本音であろう。

・投資家サイドはどうか。伸びる会社、きちんと立て直す会社に投資したいのであって、それがはっきりしない会社には投資したくないと思う。一方で、グロース企業、バリューアップ企業と、みんなが分かってしまってからでは、一定の投資リターンはとれるとしても、大きなリターンは見込みにくいかもしれない。

・つまり、上場した後、いい素質があるにもかかわらず、呻吟している会社を本格的にサポートして、その会社が様変わりしてよい会社に変身するのであれば、その時の企業価値向上の変化率は高く、結果として株式市場での評価も大きく高まることになろう。

・エンゲージメントファンドとは、会社を表面的にみるのではなく、その会社の中身をよく分析して、経営の方向を十分理解した上で、外部の株主としてできることを最大限サポートして、会社をよくするように一緒に働いていく。つまり、経営者の目線と株主の目線を揃えるようにして、共通の価値を追求していく。

・ここにインサイダー情報の問題はないのか。内部情報と外部情報に一線を画しているので、不正が働かないように、ファイヤーウォールを守ることは必須である。この一線を超えてしまうと、即刻処罰されることになろう。

・エンゲージメントとしての対話を通じて、会社をより深く理解していく。より深く理解すると、重要なことが分かってくる。1)今は苦しんでいるが、どうすればよくなるかの方策があり、それがみえてくる。2)外部からはいい素質があるようにみえたが、次の打つ手が限られており、今の経営陣では立て直すことがかなり難しい、という2つのパターンである。

・こうみると、投資家としては程度の差があっても、エンゲージメントファンドの目指す投資哲学に共感できるはずである。アナリストもここにフォーカスして企業分析と予測を行っていくことが求められる。アクティブ投資の投資信託も企業を深く見極める力量が問われ、対話を運用に活かしていくことが本来の姿であろう。

・上場企業においても、こうした本物のエンゲージメントを求められるならば、躊躇することなく、対話を受け入れて時間を費やすことが有意義なものとなろう。企業価値創造に資するエンゲージメントファンドが、もう一段大きくなることは間違いない。その投資対象が広がって行くことに大いに注目したい。
 

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