S&P500月例レポート

投資家が押さえておくべきポイント
・中国国内の動きが海外にも波及しており、原油をめぐる動きがあらゆる方面に影響を及ぼしています。2016年が「1月の市場がその年の市場を占う」との格言通りの展開とならないことを期待しましょう(ただし、この格言は過去72.4%の確率で的中しています)。
・1月にS&P500構成銘柄は時価総額が8,900億ドル目減りし、ダウ構成銘柄でも時価総額が3,820億ドル減少しました。世界の株式市場では1月に時価総額が2兆7,900億ドル減少しました。
・原油価格の動向がメディアの注目を集める中で、金融株が大きく値を崩しました。
・IMFは、2016年の世界経済の成長率予想を3.6%から3.4%に下方修正しました。同時に2017年の予想も3.8%から3.6%に引き下げています。予想の引き下げは過去1年間で今回が3度目で、さらなる下方修正が予想されます。
・IEAが2016年の世界の石油需要見通しを下方修正しました。イランが欧州向け原油輸出の準備を進め(制裁は解除)、新しい航空機や他の製品・サービスに関する数件の購入契約を締結する中で(莫大な収益機会が見込まれます)、IEAは高水準の供給量を指摘しています。
・米国の2015年第4四半期GDP成長率は前期比0.7%に減速し、日銀は他国に追随してマイナス金利の導入を決定し、日銀当座預金金利の一部をプラス0.1%からマイナス0.1%に引き下げました。
・1月の平均日中値幅は2.43%と2011年9月の2.57%以来の高水準となり、ボラティリティが完全に復活しました。

注目のデータ:
・S&P500構成企業の55.5%が2015年第4四半期決算を終えた段階で、利益が予想を上回った企業の割合は73.0%と過去の標準的な水準である3分の2をさらに上回っていますが、一般的な会計基準(GAAP)ベースの利益予想を上回った企業の割合は37.8%、また、売上高が予想を上回った企業の割合も46.5%にとどまっています。現在の傾向として、特別項目が増え(ただし、2000年から2002年の時期のEBBS(都合の悪い項目を除いた全ての利益;everything but the bad stuff)ほどでは全くありませんが)、売上高が予想未達に終わる状況が続く中で、コスト削減を、予想を上回る理由として挙げる企業が増えています。ウォール街では現在「苦戦している」が新語になっているようです。

考えのメモと注目のポイント:
・米国経済の基調的なトレンドが市場、そして最終的にはFRBの動きも決定づけることになるでしょう。
・1月にパフォーマンスが低迷した金融株は(S&P500金融セクターが8.96%安、世界的には9.44%安)、融資量と原油・コモディティ企業向け投融資の潜在的な引き当て損失の動向が注目されます。
・市場と背景となる経済の状況に対する中央銀行の対応も注目点です。ECBの支援策に関しては、ECBは必要なことは何でもするとの見方が復活していることから、再度期待を裏切る結果となれば、株式市場に大きな打撃が及びかねません。
・利益の質、営業損益から除外された特別項目、調整前の売上高に目を向けるべきです。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事

 
 

[PR] クレジットカード比較ランキング

んかぶピックアップ
ネット証券口座比較 ネット証券口座比較
証券口座選びを完全サポート
総合ランキング1位はこちら!
FX比較ランキング FX比較ランキング
みんためスタッフが独自調査で
おすすめのFX会社を紹介!
クレジットカード比較 クレジットカード比較
おすすめのクレジットカードを
ピックアップしてご紹介!
【株式投資初心者ガイド】 ネット証券会社選びお役立ち情報!
投資家に役立つ情報が満載
【株式投資初心者ガイド】
みんかぶマガジン> 全ての記事> ETF/REIT> S&P500月例レポート