2016年2月1日時点での主要市場見通し

・しかし今回は、製造業の業況感が悪化する局面での最初の利上げだ。繰り返しになるが、非製造業の好調さがあるため、利上げ自体が理不尽とは言えまい。しかし製造業の不振が広がるなかで、今年の利上げは極めて限定的となろう(年1~2回と予想)。

・こうした先行きの短期金利の上昇が限られている環境では、1月のような「利上げ騒ぎ」は騒ぎの域を出ない。

・ところが、長期金利は、企業の景況感と比べて、現在下に離れたままの状況だ(図表6)。足元の世界株価の売られ過ぎが解消され、原油価格下落も一巡すると、米国市場を含めた各市場が楽観に包まれることはありうる。1月の市場波乱が悲観に振れ過ぎていたように、年央辺りに楽観に振れ過ぎる展開が現れることは否定できない。

・その時、「米国景気は強く、それが米国株価の堅調さとなって表れているのだ、とすれば、長期金利も上がってもおかしくない」となれば、米長期金利が上昇して行くこととなろう。その際に、ゆっくり上がってくれればよいのだが、上げが急速なものとなる展開がありうるだろう。短期金利は一気に1%幅上がることはありえまいが、長期金利が短期間に1%上昇するようなことは、ありえなくはない。

・経済に与える影響は、短期金利より長期金利の方が格段に大きい。家計の住宅ローンや企業の借り入れ金利は、短期より長期に連動する。また投資の面でも、年金等は短期ではなく長期債の運用と株式投資を比較することが多く、長期金利が跳ね上がった方が、株式投資の意欲が減退すると考えられる(※3)。

・こうした点から、年央に世界市場が楽観に包まれることがあれば、それが米長期金利上昇を招き、年後半に世界の株価が波乱に再度見舞われる、という展開を懸念しているわけだ(とは言っても、今年1月の安値を割り込んでいくとは考えていない)。

以上、シナリオの背景。

このあと、前月号(2016年1月号)見通しのレビュー。

※3 年金等がアセットアロケーション上の観点で、長期金利上昇によって保有債券の価格が全般的に下落したことから、株式売り・債券買いのリバランスを行なう、という面もある。

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