「クロスバリューイノベーション~パナソニックの成長戦略」

・そうすると、2014年度から4年後の2018年度(創業100周年)には、7.7兆円の売上高を10兆円に持っていくことができるはずである。これをトップダウンで決めた。つまり、成長の伸び代があるというメッセージを明確に発した。

・では、競争力の源泉はどのように創り出すのか。4カンパニー、5事業部、37の事業の専門性を「掛け算」で強みとし、お役立ちに活かすという戦略をとった。例えば、次世代の自動車のコックピットで、ヘッドアップディスプレイ、電動ミラーなど、車載エレクトロニクスとデジタルAVを組み合わせて、新しい製品やサービスを次々と生み出していく。

・地域にも伸び代がある。5事業分野×3地域(日本、欧米、戦略地域)で、グローバル経営の進化を現地主導で進める。例えば、航空機の機内エンターテインメントは、米国拠点を軸に展開していく。

・津賀社長は、自らの座右の銘を「素直な心で、衆知を集めて、未知なる未来へ挑戦する」と定めた。“素直な心”は松下幸之助の言葉であり、“未知なる未来”はR&D出身の自分の信条であるという。

・パナソニックは本当に変わったのか。この問いに対して、まだ改革途上であるが、少なくとも良い子ぶるのはやめたという。当時は、役員であっても危機感の無さが蔓延していた。これが許し難かったという発言が印象に残った。

・37の事業、5つの事業部、4つのカンパニーの連携をいかに深めるか。毎週4カンパニーのトップがこれを議論して、B to Bへのシフトと競争力の強化に取り組んでいる。これがパナソニックの新しいビジネスモデル、クロスバリューイノベーション(Cross-Value Innovation)である。

・パナソニックにとって、B to Cでは結局、顧客が見えなくなった。そこで、顧客がクリアに見えるB to Bに絞った。しかも、①利益が得られる領域でしか仕事をしない、②加えて成長性を求めていく、と定めた。

・それをトップダウンでリードし、「お役立ち」というメッセージでカルチャーの改革と定着を図っている。松下幸之助の精神に戻るだけではなく、その魂を新しいビジネスモデルに刷り込むことができるかどうか。ビジネスモデルの次なる戦略展開が大いに楽しみである。

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