「新しいビジネスモデルへのトランスフォーメーション~日立のケース」

・10月に日立製作所の社会イノベーションの話を聴いた。社会イノベーションを軸にした日立のプレゼンテーションは6回目で、中西会長(CEO)の話も充実してきた。印象に残った言葉は、「アベイラビリティ・コミットメント」であった。

・日立の社会イノベーションは、社会の課題に対して、それぞれの分野の技術とICTを軸にして、ソリューションを提供し、そのことを通して新しい価値を作り出し、自らのビジネスモデルも発展させていこう、というものである。

・エネルギー、都市化、交通、スマート化、ヘルスケア、といったメガトレンドを読んで、デジタルデータをベースに分析し、モデル化して、マスカスタマイゼーションを実行していく。しかも、自社ですべてはできないので、オープンイノベーションで価値創造を行っていく。これを協創による価値創造、「共生自律分散」と名付けている。

・「協創」は簡単でない、と中西会長は強調する。課題とビジョンを共有することに、時間をかけて真剣に取り組む必要がある。合意形成に向けてワークショップを開催し、見える化して、つなぎを作り出す。これをパートナーと一緒になって実行する。そうすると、今までにない大きな構想が、社会イノベーションとなって動き出すという。

・日立はどうやって価値を創りだすのか。従来はものづくりの日立、良い製品を開発し、それを作って、提供すればよかった。もはや、ものを売るだけでは十分な価値創造はできない。販売した後のメンテナンスも大事であるが、それでも不十分である。つまり、ものやサービスを提供するというコンセプトを越えていく必要がある。

・日立は英国で鉄道ビジネスを受注し、本格展開しようとしている。そこでは、鉄道において列車がいつでも使えるというアベイラビリティ(利用可能性)についてコミットメントしている。中西会長はここを強調した。つまり、日立は鉄道ビジネスにおいて、そのアベイラビリティ・コミットメント(いつでも使える状態を約束すること)を事業として実践していく。車両やメンテナンスを提供するのはもちろんだが、もっと革新的なビジネスモデル作りに入ろうとしている。これは画期的なことである。こうした日立の社会イノベーションに期待したい。

・今やIoTの時代を迎えている。IoTは通常モノのインターネットと言われるが、Internet of Thingsのthingsはモノと同時にコトも意味する。いわば、モノとコトのインターネット化である。モノをつなぐだけでなく、コト(状態)もつなぐ。

・ハードが稼働しているデータだけでなく、システムがサービスを提供している状態の情報も利用されるようになる。ビジネスモデルの新しい革新がいたる所で起きそうである。日立のICTの活用もそこにありそうである。大いに注目したい。

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

1 2

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事

 
 

[PR] クレジットカード比較ランキング

んかぶピックアップ
ネット証券口座比較 ネット証券口座比較
証券口座選びを完全サポート
総合ランキング1位はこちら!
FX比較ランキング FX比較ランキング
みんためスタッフが独自調査で
おすすめのFX会社を紹介!
クレジットカード比較 クレジットカード比較
おすすめのクレジットカードを
ピックアップしてご紹介!
【株式投資初心者ガイド】 ネット証券会社選びお役立ち情報!
投資家に役立つ情報が満載
【株式投資初心者ガイド】
みんかぶマガジン> 全ての記事> その他> 「新しいビジネスモデルへのトランスフォーメーション~日立のケース」