テロ対策の難しさ

・テロへの反応

パリでのテロに対する風刺画がネットに溢れている。私も見たが、自国にいながら欧米からの攻撃に長年さらされているイラク、アフガニスタン、シリアなどの人々には冷淡で、その反撃には過大な反応をしているというものが多い。

それはその通りだが、誰しも身近に感じることには反応するが、他人事に思えることには冷淡なものだ。現に、同じ時期に起きたロシア機爆破テロでは200人以上の犠牲者が、ベイルートでの自爆テロではそれ以上の犠牲者が出ているが、パリほどのショックは表明されない。このことは、欧米のメディアに接している私たちの反応が、欧米の同盟国としての反応であることを示している。

フランスのオランド首相は「我々は戦争状態にある」としたが、反撃されない戦争はあり得ない。これまでイラク、アフガニスタン、シリアなどと全面戦争になっていないと感じてきたのは、圧倒的な力の差があるためだ。イラク、アフガニスタン、シリアなどにとっては既に全面戦争だと言ってよく、彼らの日常生活は破壊されている。

どのような事情であれ他国を先に攻撃すれば、報復されるのは覚悟の上だとの発言ともとれる。日本を含めた欧米の同盟国はいずれも最悪の事態をも覚悟しなければならないということだ。

嫌な世の中になってきた。

ISはイスラムの「国家」ではない。イスラム過激派ではあるが、それだけではない特殊な組織だ。世界中から若者をリクルートし、欧米人を含む多くの男女がその活動に参加している。参照ページの上の図はツイッターでのサポートだが、下の図からはどのような国々がイラクとシリアに「兵士」を提供しているかが分かる。
参照ページ:The countries where ISIS finds support, in two charts
http://www.marketwatch.com/story/the-countries-where-isis-finds-support-in-two-charts-2015-11-18?dist=afterbell

米国防省の極秘資料を暴露したスノーデン氏によれば、ISは、「イスラエルの工作員が関与している」としているようだ。目的はシリアのアサド政権の転覆だ。それが真実なら、欧米のメディアが反アサド報道を繰り返し、少なくとも何年か前までは米国がISをサポートしていたことも、米軍指導下のイラク正規軍とISとの奇妙な戦闘(ISと対面するとイラク軍は武器を置いて逃げる)も、納得がいく。
参照:シリア難民に冷淡な安倍首相
https://money.minkabu.jp/52211

もっとも、スノーデン氏が言論の自由を求めて亡命した先がロシアで、そこでどこまで言論の自由を得たのかは不明だ。シリアのアサド政権が悪の政権であるという報道を盲目的に信じないのと同様、スノーデン氏が真実しか語らないということも盲目的に信じるわけにはいかない。

そこで私たちは、今まで自分が学んできたこと、自分が経験してきたことを手掛かりに、自分なりの状況把握に努めることになる。

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