繰り返しを厭わない

3)繰り返しを厭わない

私は、最も効率的な運用は「谷越えを待って買い、山越えを待って売る」ことに尽きると申し上げています。チャートを見れば分かりますが、市場価格は常に上げ下げしています。上げたところが山、下げたところが谷です。山で売って、谷で買えば、確実に儲かります。とはいえ、どこが谷底で、どこが山頂かは、後にならなければ分からないので、「谷越えを待って買い、山越えを待って売る」のです。越えるのを確認するのです。

「そんなに単純なものなの?」と思われる方がいるでしょう。そう思われる方は、もう一度チャートをよく見て下さい。どうです? 山で売って、谷で買えば、誰でも儲けることができますよね。山が谷へ向かうところ、谷が山へ向かうところの「転換点の見極め」さえできれば、ひと昔に流行った、サルにでも儲けられますよね。儲けられないとすれば、相場のせいではなく、自分のせいだと言えますよね?

もしかすると、あなたのせいではないかも知れません。あなたをミスリードする、いわゆる専門家のせいかも知れません。専門家は、特に自分の手で実際に扱わない評論家のような「識者」は、単純なものを複雑に見せたがる傾向があります。単純だと知れると、専門家がいらなくなるからです。

もっとも、経済情勢を分析し、市場価格の動向を解説することは単純ではありません。知識も、勉強も、思考も必要です。しかし、相場で儲けることだけに限れば、実は驚くほど単純なのです。繰り返しますが、「谷越えを待って買い、山越えを待って売る」ことに尽きるのです。

相場で儲けることに要求されるのは、高度な理論や知識ではありません。人には真似できないようなテクニックでもありません。例えるならば、職人技です。

以前、テレビで、すし職人の名人芸を見たことがあります。しゃりを握るだけだったのですが、いくつ握っても、同じ数のご飯粒の数なのです。おそらく、その人は高度な理論や知識を持っているわけでも、テクニックと呼ばれるものがあるわけでもないと思います。同じことを、愚直に繰り返し続けたことで、到達した職人芸だと思います。

同じことが、大工のカンナがけ、金属加工、陶器職人などなど、いわゆる職人技というものに共通して言えるかと思います。野球のピッチャーやバッター、サッカーのフリーキックなどにも職人技が見られますね。そういった職人技を一言で表すなら、「精度」です。

では、職人たちは、どのようにして、「技」や「芸」と呼ばれるほどに、その精度を高めることができたのでしょうか? 私は、「単純作業の繰り返し」だけでしか、到達できないと見ています。サッカーの神様と呼ばれたジーコは、日本人のストライカーが育たないのは、ストライカーに必要な「単純作業の繰り返し」訓練を嫌うからだと言っています。優雅に泳ぐアヒルの足は、水の中でせわしく動いていたのですね。

相場も同じです。「転換点の見極め」の精度は、そのことだけに集中し、愚直に繰り返すことで高まります。価格が上下するという意味では、相場は勝ち負け5分5分の確率です。それで収益を残すには、損を小さく、利益を大きくする売買を心掛けます。「転換点の見極め」の精度が高まるにつれて、勝率も、損小利大の比率も高まることになります。ファンダメンタル分析やテクニカル分析も勝率の向上に役立ちます。

どうです? 相場というものを誤解してはいませんでしたか? 誰も教えてくれなかったでしょう? 

誰も教えなかった理由は2つほどあるかと思います。1つは、プロと呼ばれている人たちの中にも、相場を誤解している人が大半なこと。もう1つは、職人はえてして偏屈で、様々な理由で教えたがらないからです。

私ですか? 私は世界に蔓延している「理不尽」に憤っています。自分にやれることを、やり通そうと思っています。自分にやれることとは、皆さんに相場の魅力を伝え、理論やノウハウを伝授し、皆さん自身の「何とかしたい。チャレンジしたい」という気持ちにお応えすることです。

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