S&P 500 月例レポート

経済関連のニュースも多く、中でも2つのニュースが特に注目を集めました。一つは、FRBが今回は利上げを見送ったものの、12月の利上げの可能性には含みを残したことです(経済指標次第という従来の姿勢を改めて示しました)。市場の予想では2016年が依然として有望です。もう一つは、10月29日発表の第3四半期のGDPの速報値(3回公表される数値の第1弾)がほぼ予想通りになったことです――とはいえ成長率は1.5%と、第2四半期の3.9%(第1四半期から反発)から減速しました(2回目の改定値は11月24日、最後の確報値は12月22日に公表予定)。世界の経済指標に関するニュースでは、国際通貨基金(IMF)が2015年の世界経済成長率予想を再び下方修正し、従来の3.3%から3.1%とし、2016年についても3.8%から3.6%へ予想を引き下げました。ドイツの8月の製造業受注指数は前月比0.3%上昇の予想に対して同1.8%下落となりました。ユーロ圏以外からの需要が3.7%減だったことが問題のようです。中国が19日に公表した第3四半期のGDP成長率は前年同期比6.9%と、予想(6.8%)を上回ったものの、2009年以来の低い伸び率となり(2009年第1四半期は6.2%)、政府の公式目標の7.0%(現在「7%前後」とされています)を下回りました。中国は23日、2014年11月以降で6回目となる0.25%の利下げにより、貸出金利を4.35%に引き下げ、預金金利を1.75%から1.5%に引き下げました。また経済の成長と安定を下支えするために預金準備率の引き下げも実施しました。サウジアラビアは、他の石油輸出国機構(OPEC)加盟国の動きに合わせて、アジア向けの原油価格を引き下げました。レポートによると、原油安を受けた米国の設備投資支出の削減を背景に、2016年の米国の原油生産量は2008年以来初めて減少に転じるとみられます。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスの調査によると、S&P 500構成企業の2015年上半期のエネルギー関連の設備投資額は20.5%減少しました(1,040億ドルから830億ドルへ減少)。米国の9月の雇用統計には明るい材料はなく、当月の数字も過去の修正値も予想を下回り(非農業部門就業者数は20.1万人増の市場予想に対して14.2万人増)、労働参加率は1977年9月以来の低い水準(62.4%)に低下しました。9月の生産者物価指数(PPI)は予想を下回る前年同月比1.1%低下となり(食品とエネルギーを除くコア指数は0.8%上昇)、消費者物価指数(CPI)は前年同月比で横ばい、食品とエネルギーを除くと同1.9%の上昇でした。個人消費支出(PCE)は前年同月比0.2%上昇、コアPCEは1.3%の上昇となりました。住宅関連のニュースは強弱まちまちで、8月のFHFA住宅価格指数は予想を下回り(予想の0.5%上昇に対して0.3%上昇)、9月の中古住宅販売件数は予想を上回り、新築住宅販売件数は予想(54.9万件)を大幅に下回る46.8万件となりました。

S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは、S&P500の構成銘柄に調査・コンサルティング会社のVerisk Analytics(VRSK)を追加し、建設機械会社のJoy Global(JOY)を除外しました。またHewlett-Packard(HPQ)からスピンオフされるテクノロジー・ソリューション会社Hewlett Packard Enterprise(HPE)を10月30日の取引終了後に追加し、銀行持ち株会社Hudson City Bancorp(HCBK)を11月2日の取引終了後に除外すると発表しました。Hewlett-Packardは社名がHPに変更され、引き続きS&P500の構成銘柄にとどまります。

10月はFRBが政策金利を再び据え置いたものの、12月(そしてそれ以降)の利上げの可能性は残されたため、金利は上昇しました。米国10年債利回りは2.14%で取引を終えました(9月は2.05%、2014年末は2.17%、2013年末は3.03%)。30年債の利回りは2.92%となりました(同2.87%、2.75%、3.94%)。為替市場では1ユーロに対してドルは1.1007ドル(同1.1165ドル、1.2098ドル、1.3756ドル)、英ポンドに対しては1.5427ドル(同1.5129ドル、1.5582ドル、1.6564ドル)、円は1ドルに対して120.62円(同119.91円、119.80円、105.20円)、人民元は1ドルに対して6.3161元(同6.3567元、2015年8月10日の切り下げ前は6.2104元)となりました。金は1,141.70ドル(同1,114.40ドル、1,183.20ドル、1,204.80ドル)となり、原油価格は1バレル40ドル台半ばで推移して46.39ドルで(同45.45ドル、53.27ドル、98.70ドル)、ガソリン価格は2.228ドルに下落して(同2.322ドル、2.299ドル、3.271ドル)10月の取引をそれぞれ終えました。VIX恐怖指数は相場が上昇する中、9月の24.50から低下して15.09で10月を終えました。

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