これから始まるイノベーションの大揺籃時代~「ザ・セカンド・マシン・エイジ」を考える~

注目するべきは、いま技術革新とイノベーションの最先端を走っている米国における人々のライフスタイルと消費行動の変化です。リーマンショック以降、先進国ことに米国では、企業業績が絶好調であることとは裏腹に、労働と資本の余剰が著しく、賃金低迷(=デフレ危機)と歴史的低金利という、教科書にない事態に直面してきました。第二次産業革命が劇的労働生産性の上昇を引き起し、雇用停滞つまり失業増加と賃金低迷をもたらしてきました。また同時に技術革新による設備・システム価格の急速な低下、つまり資本生産性の上昇をもたらしました。企業は好業績を享受しりながら、他方では人余り、金余りが併存すると言う今までの経済学では説明できない現実が引き起こされてきたのです。悲観主義者は雇用不振と賃金停滞、低金利をもたらしている余剰資本が十分に投資に振り向けられていない状態を、危機の深化ととらえてきました。確かに企業がいくら儲かっても失業が放置されれば経済は崩壊しますので、危機に深化する可能性があると言う側面も無視できません。しかし労働者のスキル向上と経済成長があれば、フル雇用と人々の生活の一段の向上が可能となります。企業の資本余剰はいずれ賃金上昇、株主還元、株価上昇となって消費を拡大させ、人々のライフスタイルは一段の高みに引き上げられるでしょう。

実際米国ではリーマンショック以降の辛抱強い量的金融緩和(QE)などの需要創造政策により、余剰労働者が着実に稼働し始め、失業率は大きく低下し、新規失業保険申請件数は過去最低水準まで低下しています。図表3にみるように、教育・医療、サービス業、娯楽・観光などの豊かな生活をサポートする分野で雇用が大きく増加しています。賃金もはっきりと上昇し始めました。インターネット・クラウドコンピューティング・スマートフォン革命によるイノベーションが大きく人々の生活とビジネススタイルを変え始めていると言えます。

★図表3-4

将来はアプリオリに決められるのではなく、政策次第、人知の働きかけ次第なのです。私の思い込みを含めて、近刊「ザ・セカンド・マシン・エイジ」(日経BP社)はこの事情を見事に説き起こしていると思います。技術革命と新結合が花開く今こそイノベーションの大揺籃時代と言えるのです。

ミラー/武者: ありがとうございました。

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