これから始まるイノベーションの大揺籃時代~「ザ・セカンド・マシン・エイジ」を考える~

武者: はい、そうですよね。まさしく、そこがポイントだと思うのです。30年前だって、相当技術は進歩していました。コンピュータも既にありました。そこからさらにコンピュータが劇的に進歩し、生産性が高まった。従って、かなりの仕事はコンピュータに奪われたはずです。例えば、今から30年前ですと様々な企業は、データ処理に膨大な人間を抱えていました。経理処理だとか販売データだとかを全部手書きで、そろばんで計算していた訳です。そういう人々が、今や完全にいなくなったということは、職場から膨大な人々が消えた訳です。では、世の中全体として失業者が増えたかというと、この30年間全く増えていない。このように考えますと、やはり今起こっていることは、ただ失業が生まれて我々は職を奪われ、経済が衰弱するということではなかったということは明らかです。それは人類の歴史を振り返ってもそうなのです。一番顕著な例は、農業における生産性が劇的に高まったということです。

★図表1

例えば、今から200年前は米国では74%が農民だったのです。つまり100人中74人の人間が一生懸命働いて、ようやく100人が食べられた。しかし今では日本でもアメリカでも、農民は100人中2人です。つまり、2人が働けば100人が食べられるというように、農業において生産性が劇的に上昇したのですが、ということは、現実には74人の農民のうち72人は農業から失業した訳です。従って、農業の生産性が高まっただけで、人々の生活が何も変わらないとすれば、生活水準が200年前と同じなら、72人が路頭に迷っているはずです。しかし、そうなっていないのは、農業から離れた72人が失業しているのではなくて、新しい仕事に就いているからです。その新しい仕事とは何かというと、ひとことで言えば、人々の生活をどんどん豊かにしてくれる仕事だと思います。食べることは農業の生産性向上によりたった2人の労働で満たされる。残りの72人は人々のよりよい生活をサポートする産業(それは200年前には存在していなかった)に雇用されているのです。良い衣料を着て、良い住まいに住み、良い教育を受け、良い医療を受け、そして良いエンターテインメントを楽しむというように、人生をどんどん楽しみ、人々の生活が良くなるということによって、それをサポートする新たな仕事が生まれた。これが人類の歴史です。

★図表2

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