これから始まるイノベーションの大揺籃時代~「ザ・セカンド・マシン・エイジ」を考える~

これはかなり画期的なことだと思うのですが、これと類似した変化が至るところで起ころうとしている。今や翻訳もほとんど機械がやる。この本では、私がやっているような証券アナリストのような仕事も全部機械がやるから要らなくなるというのですけれど、そうなると人間は頭脳労働からも解放される。言葉を代えれば頭脳労働の仕事も機械に奪われる。今から200年前に、大変な数が存在していた筋肉を使って労働をしていた馬がこの世から消えた訳です。今、いよいよ頭脳労働をする人間ももう要らなくなるという時代に入ったとなると、人間は筋肉も使わない。そして頭も要らない。もう全員が失業する。コンピュータや機械が我々の仕事を奪うという時代に入るということなのです。実際に、いかに人工頭脳がパワフルかということはチェスだとか将棋に於いて、そのクラスの最高の名人・王者を人工頭脳コンピュータが既に破っているという実績から見ても、これはとてつもないパワーを持っているということが明らかだと思います。

さて、そういう時代を我々は一体どのようなものとして考え、どのように将来を展望したらいいのかということを書いているのが、この本なのです。そういう意味では、非常に示唆に富む本ですし、既に我々が直面している課題をはっきり面と向かって解きほぐしているという本だと思います。

ミラー: そうなると、人間は活躍する場面がなくなるような気がするのですが。

武者: そうですよね。基本的には、今までと同じ人間がやっていることはほとんど、機械がやってくれる。今や人間は筋肉労働を全く行いませんよね。恐らく筋肉労働と言ったら、スポーツ選手、浅田真央選手とかイチローさんとか、スポーツ選手は筋肉労働でしょうけど、しかし、普通の人はもう筋肉労働をやっていません。というようになると、今度は頭脳労働をやる人がいなくなる。困りますよね。皆が失業する。

さて、そういう時代をどのようなものとして捉えるかということが、今の経済学においても非常に核心的な課題になっているという風に思います。このようにして機械が人間を代替するということは、言葉を代えて言えば、生産性が劇的に高まり無限大に大きくなる。つまり、ほぼゼロの労働で何でもできてしまうということになると、労働生産性が劇的に高まるということです。つまり、今から200年前に起こった産業革命、筋肉労働が機械に代替されたという産業革命も、そして今起ころうとしている頭脳労働が機械に代替されるという、この動きもひとことで言えば、人間の生産性が劇的に高まって、場合によってはゼロの労働で何でもできてしまうというような無限大の生産性という時代に入っていく訳です。そうなると人間は全員が失業する。ということは、技術発展の先には全員失業という暗い将来が待っているという悲観的な見方も可能です。

実際、今から200年前の産業革命の時代には、ラダイト運動というのが起きて、自分たちの労働を奪う機械を壊せという労働運動がイギリスで大きく広がったことがありました。これは明らかに労働者の権利を守るというよりは、技術、人類の進歩を止めようとする反動的な運動というように言われているのですが、今の我々もコンピュータを壊してしまわないと我々の職が奪われるということが起こっている訳です。これは非常に由々しき問題である。さて、我々は機械に仕事を奪われて人類全部失業者となり経済は崩壊するのか。そうでないとすれば、どんな明るい将来があるのかということの解釈をしなければいけない場面に来ていると思います。

ミラー: ついこの間、10月21日に『バックトゥザフューチャー』の30年後がやってきた訳なのですが、30年前にこんなものある訳ないと思っていたいものが実際にほぼ完璧に起こっていて、今もまだ進化している訳ですね。ですけれども、私たちはまだ仕事がある訳ですし、30年前に比べて生活は良くなっている訳ですよね。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事

 
 

[PR] クレジットカード比較ランキング

んかぶピックアップ
ネット証券口座比較 ネット証券口座比較
証券口座選びを完全サポート
総合ランキング1位はこちら!
FX比較ランキング FX比較ランキング
みんためスタッフが独自調査で
おすすめのFX会社を紹介!
クレジットカード比較 クレジットカード比較
おすすめのクレジットカードを
ピックアップしてご紹介!
【株式投資初心者ガイド】 ネット証券会社選びお役立ち情報!
投資家に役立つ情報が満載
【株式投資初心者ガイド】
みんかぶマガジン> 全ての記事> 市場解説・相場展望> これから始まるイノベーションの大揺籃時代~「ザ・セカンド・マシン・エイジ」を考える~