「都市の発展~東急の渋谷開発」

・もう1つの課題は、オフィス床の不足である。大規模オフィスの供給が有力企業の成長スピードに合っていない。グーグルやアマゾンは渋谷から出て行った。ラインも間もなく出ていくかもしれない。成長に見合ったスペースが用意できないと起こりうる。逆に、新しいビルが建つと、そこには成長企業が移ってくる。街のインフラが、新陳代謝を加速することにもなる。

・東横線の地下化と副都心線との直通運転はすでにスタートした。かつての東急文化会館を渋谷ヒカリエに衣替えする再開発も完了した。今後は鉄道で、山手線ホームと埼京線ホームを近づけて並列化する。銀座線の乗り換え動線を分かり易くしてホームの拡幅を図る。この鉄道の整備は2027年に完成する予定である。東口広場、西口広場を1.3倍に広げる。渋谷川を改良して、雨水貯留槽(4000t)を2019年頃に作る計画もある。

・将来、「日本一訪れたい街 渋谷」の実現を目指す。これが東急電鉄のビジョンである。ヒカリエは2012年4月に開業し、オフィス、ファッション、レストラン、ミュージカル劇場「東急シアターオーブ」、情報発信拠点「ヒカリエホール」・「クリエイティブスペース」が活用されている。このオフィスには、DeNAの本社が入っている。オーブは2000席のミュージカル専用シアターである。

・渋谷駅には、東棟、中央棟、西棟を建てる。高層の東棟はオリンピック前の2019年度に開業を予定し、中央棟、西棟は鉄道との連携があるので2027年の完成予定である。地下2、3階が東横線、田園都市線、2階がJR、3階が銀座線で、縦の動線がコアとなってつながるようにする。また、1~4階の各階に歩行者の動線が出来て、渋谷界隈のビルに歩いて移動しやすくなる。多層な歩行者ネットワークを形成する考えである。

・渋谷区南(旧東横線ホーム)では、オフィス、店舗、ホテルの高層ビルを建設する。2018年秋に開業予定である。ここでは渋谷川の再生を図って、水辺空間を演出する予定である。道玄坂1丁目(旧東急プラザ)に新しいビルを建て、2019年に開業する。空港リムジンバスを含むバスターミナルが、ここで一新される。また、渋谷駅桜丘口(2020年予定)や宮下町(2017年度予定)では、住居も含めたビルを建設し、クリエイティブ・コンテンツ産業との連携を創出するという方針である。

・こうしてみてくると、オリンピックの2020年までに、主要なビルは完成し、人の動線は大幅に改善される。また、2027年に鉄道がすべて再整備されれば、ビルの縦の動線で鉄道間の移動もスムーズになる。オフィスや住宅の供給も大幅に増えるので、全く新しい街が形成されよう。ここでITやクリエイティブ産業が一段と発展すれば、新しい産業集積(クラスター)が大きな力を持ってこよう。渋谷をコアに、東急沿線には住みたい街がますます形成されてこよう。東急電鉄の街づくりに期待したい。

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

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