S&P 500 月例レポート

投資家が押さえておくべきポイント
・9月はVolkswagenの39%急落(時価総額350億ドルが消失)に連れて、サプライヤーや他の自動車メーカーも大きく売られました。「企業は島にあらず、単独で成り立っているわけではないのです」。
・この点を如実に表すさらなる証拠が必要ならば、医薬品株を見れば良いでしょう。薬価が政治的な問題となったことでセクター全体に下押し圧力が広がり、医薬品株は急落に転じました。
・FRBは利上げを見送りましたが、利上げ見通しはポーカーゲームから、今や10月か12月かのコイン投げにシフトしています。(現状の金利水準は実際には2014年末から低下しており、現在の10年債利回りは2.05%、2014年末は2.17%でした)。
・9月のS&P500は8月の6.26%下落に続き(7月は1.97%上昇)、2.64%下落して引けました。第3四半期は6.94%下落し、四半期としては2011年第3四半期(14.33%下落)以来となる最大の下落率となりました。
・原油価格は再び1バレル40ドル台半ばのレンジ内推移となり、終値は45.45ドルと8月末の48.13ドルから下落して9月の取引を終えました。
・VIX指数は「落ち着き」を取り戻し、月末には24.50と8月末の28.43(また、8月24日の月中最高値40.74)から低下して9月を終えました。
・平均日中値幅(高値と安値の差)でみたボラティリティは、9月に1.6991%と8月の1.7033%からほぼ横ばいとなりました。月中値幅は7.96%と8月の13.16%からは縮小したものの高止まりし、過去5年間の平均である5.79%を大幅に上回りました。
・9月の米国株式市場は下落基調となり、S&P 500構成銘柄の多くが下落しました(値下り銘柄数が354、値上がり銘柄数が149。第3四半期は値下がりが373銘柄、値上がりが131銘柄、年初来ではそれぞれ333と168)。
・6四半期連続でS&P500構成企業の20%超が株式数を前年比4%以上減らし、EPSの押し上げにつながっています。
考えのメモと注目のポイント:
・FRBは特別会合を予定しておらず、利上げ開始は10月または12月と見込まれますが、長期的に見ればどちらでも大差はありません。
・昨日の勝ち組(バイオテク株、M&A案件、負債の拡大)は今日の負け組となっています(では、現在の勝ち組は・・・)。
・2016年の相場を明確に見通すためには決算発表に注目すべきです(ただし、おそらくバイアスがかかったものになりそうです)。決算発表はFRBよりも相場の大きな材料となるでしょう。
・企業からのレイオフの発表が続き、Hewlett-Packardは2万~3万人、Catepillarは1万人の人員削減を発表しました。GEは米国における税額控除の失効に伴い、雇用の一部を海外に移転すると発表しています。
基本統計:
・S&P500は第3四半期に6.94%下落し、四半期としては2011年第3四半期(14.33%下落)以来となる最大の下落率を記録しました(また、2011年9月以降の3カ月ベースでも最大の下落率)。
・過去3年間にわたりS&P500は2桁台の上昇が続きましたが(2014年が11.39%、2013年が29.60%、2012年が13.41%、3年間の累計では63.72%、配当を含めたトータルリターンでは74.46%)、今年は年初来で6.75%下落しており(配当を含めたトータルリターンはマイナス5.29%)、投資家の間ではダウンイヤーになると見込まれています。最近ダウンイヤーになったのは、2011年(マイナス0.0025%、ただし、配当を含めたトータルリターンはプラス2.11%)と2008年(マイナス38.49%)です。
・また、S&P500は2015年5月21日に付けた史上最高値(2130.82)からは9.89%、また8月17日の直近の高値(2102.44)からは8.68%それぞれ下落しています。
・6四半期連続でS&P500構成企業の20%超が株式数を前年比4%以上減らし、EPSの押し上げにつながっています。内部成長、合併・買収(M&A)、自社株買い戻しのいずれもEPS押上げのための適切な手段ですが、株価の評価やプレミアムにはそれぞれ違いがついて然るべきです。2015年第3四半期も既に(2015年第2四半期時点の株式数と2014年第3四半期時点の株式数の比較で)、構成企業の12.7%で株式数の減少がEPSを4%押し上げたことになります。

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