2015年10月1日時点での主要市場見通し

逆に、QE3が終わった後の最近になって、M2÷ベースマネー比率は、米国でじわっと持ち直している。前述したように、中央銀行が資金を撒いたからといって景気がよくなるわけでも資金が経済全体に出回るわけでもないが、米国の景気が徐々に明るさを増し、その結果として融資が伸び始めているため、現在連銀がベースマネーを減らしている(米国のベースマネー前年比は、2015年6月、7月、8月と、3か月連続でマイナス)にもかかわらず、M2が増えているからだ。
すなわち、連銀がどうするかではなく、景気が自律的に良くなった結果、資金が出回り始めており、この点でも、連銀が利上げすれば資金が枯渇するかのように騒ぐのは、全くの的外れだと言えよう。

ただし、米国で留意すべきなのは、ジャンク債(格付けが投資適格級ではない、BB+以下の格付けの債券)市場が崩れ始めていることだ。すなわち、米国国債との利回り差が拡大し始めている(相対的にジャンク債の価格が下落し始めている)(図表3)。リーマンショックの反省を受けて、金融機関にリスクの高い投資を行なわせないことを目的として、ボルカールール(本年7月発効)が制定された。このボルカールールにより、金融機関が高リスク社債の保有を減らしており、このためジャンク債の売買高が薄くなって、少ない売り物で大きく価格が下落する、すなわち皮肉なことに、市場リスクがかえって高まる事態となっている。
これにより、ジャンク債に投資を行なっている年金、保険、投資信託といった投資家に損失が発生する恐れが強まっている。一方、米国の低金利を享受し、低コストで資金を調達しようと、ジャンク債を発行した米国並びに非米国企業は、新規のジャンク債による資金調達が難しくなっている上、過去に発行したジャンク債の借り換えに困難をきたし、資金繰り倒産する可能性も否定できなくなっている。

(図表3)
zuhyo3

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