外国人個人投資家の日本株ETF買いによる株式市場の上昇

 さて、最近特に注目されているETFとして、指数の変動をなるべく小さくする低リスク型があります。なるべく株価変動が小さい銘柄や、お互いに株価変動が逆になるような組み合わせの銘柄を組み入れることによって、指数の変動を小さくおさえようとするものです。代表的なものとして、MSCI Minimum Volatility Indexというものがあります。図2は、iShare MSCI EAFEMinimum Volatility ETFの設定来の運用残高の推移を示しています。このETFはMSCI EAFEMinimum Volatility Indexに連動します。この指数は米国とカナダを除く先進国の株式を組み入れた低リスク型の指数です。図2が示すように、このETFは残高を伸ばしており、特に今年に入ってから急激に伸びています。このような低リスク型ETFの組み入れ銘柄は非常に偏っているため、ごく一部の銘柄が突出して上昇するという現象が見られました。

(図2)
zu2
出所:スパークス・アセット・マネジメント

 図3は、TOPIXとMSCI Japan Minimum Volatility Indexの組入比率を比べたものです。MSCIJapan Minimum Volatility Indexは日本株のみを対象とした低リスク型指数で、組み入れ銘柄は155銘柄*4しかありません。図3が示すように、上位50から250位くらいまでのやや中型寄りの大型株の組入が非常に大きいです。一方で、それ以下の中小型株の組み入れはとても少なく、また、図4が示すように上位10位くらいまでの超大型株も組み入れが少なくなっています。

 この指数はMSCI Japan Indexの341銘柄からリスクが低い155銘柄を選んでいますが、重要なのは、選ばれた銘柄が時価総額に応じた比率ではなく、ほとんど同じ比率で組み入れられることです。MSCI Japan Indexは314銘柄しか組み入れていませんから、中小型株はもともと組み入れがないわけです。中小型株がない中から選んだ半分くらいの銘柄が、同じ比率で組み入れられるので、超大型株の組入比率はTOPIXでの比率より低くなり、中型よりの大型株の比率は高くなります。そのため、超大型でない中型寄りの大型株の組入比率だけが高くなるのです。

(図3)
zu3
出所:スパークス・アセット・マネジメント

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事

 
 

[PR] クレジットカード比較ランキング

んかぶピックアップ
ネット証券口座比較 ネット証券口座比較
証券口座選びを完全サポート
総合ランキング1位はこちら!
FX比較ランキング FX比較ランキング
みんためスタッフが独自調査で
おすすめのFX会社を紹介!
クレジットカード比較 クレジットカード比較
おすすめのクレジットカードを
ピックアップしてご紹介!
【株式投資初心者ガイド】 ネット証券会社選びお役立ち情報!
投資家に役立つ情報が満載
【株式投資初心者ガイド】
みんかぶマガジン> 全ての記事> その他> 外国人個人投資家の日本株ETF買いによる株式市場の上昇