S&P 500 月例レポート

7月は中国の株価下落よりも好調な企業決算に注目が集まり上昇
ギリシャ、イラン、中国を巡る問題が過去のものとなり(中国は少なくとも7月開始時点では)、株式市場は上昇して下半期のスタートを切りました。世界的なコモディティ価格下落が懸念され始めたものの、企業決算が株価の支援材料となりました。その後、中国の株式市場は政府の株価対策が試される中、下落し始めました。市場の関心が、中国の株式市場下落が同国経済に及ぼす悪影響に移ると、懸念は世界中に広がりました。中国は大量の製品(最終製品と部品)を輸出し、製品(およびサービス)コストの大部分を占めるサービスを提供しているため、これは特に重要です。輸出が反落あるいは変動すれば企業の最終利益、ならびにコモディティ需要に直接影響が及びます。その結果、株価は世界的に下落しました。直撃を受けたのはアジアで、欧州もそれほど深刻ではないものの下落し、米国は下落圧力にさらされましたが、限定的な影響に留まりました。米国では市場の関心は依然として企業決算に集中していました。決算結果は総じて事前予想を上回ったものの、依然として強弱混在する内容でした。7月の中国株式市場は、上海総合指数が前月比14.34%下落し、月中には一日で8.51%下落した日もありました。そして2015年6月5日の直近高値から27.06%下げています。一方、米国の株式市場は、値動きは激しかったものの1.97%上昇となりました。

恐怖指数に「恐怖」は反映されませんでした。先月の18.23から月間の最低水準に近い12.12まで下げて月を終えました(月中には20.05まで上昇)。しかしボラティリティは上昇し、取引レンジ(高値/安値)は先月の3.58%から4.34%に上昇しました。とはいえ1年平均の5.73%を依然として大幅に下回る水準です。指数構成銘柄レベルでは、7月は49.8%の銘柄が5%以上変動し(150銘柄が値上がり、100銘柄が値下がり)、年初来では52.8%の銘柄が10%以上変動しました(139銘柄が値上がり、126銘柄が値下がり)。

7月のS&P 500は、決算が(再び)市場を左右する中、1.97%上昇して2,103.84で取引を終えました。この上昇で、S&P 500は2015年5月21日に付けた終値ベースでの最高値(2,130.82)を1.27%下回る水準となりました。最高値更新が話題に上らなくなり、市場の地合いは若干弱含んだものの、依然として楽観的でした。年初来の騰落率は2.18%上昇となり、1年間のリターンは8.97%となりました。

7月は10セクター中7セクターの月間騰落率がプラスとなりました(これに対して6月はわずか1セクター)。金利低下の恩恵を受けた公益事業セクターが最も好調で6.01%上昇しましたが、同セクターは年初来では依然として7.05%下落しています。生活必需品が5.30%の上昇でこれに続き(先月は0.46%の上昇で唯一の上昇セクター)、年初来では3.13%上昇しています。エネルギーセクターが最も振るわず、7.81%下落しました。原油価格の下落が続き、高水準の供給に対して需要が低調だったことが背景にあります。同セクターは年初来で13.39%の下落と、パフォーマンスは最下位です。ヘルスケアセクターは上昇を続けて2.73%上昇し、年初来の上昇率は11.73%と、唯一2桁台の上昇率を付けています。

7月は値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回りました。6月は142銘柄しか値上がりしませんでしたが7月は292銘柄が値上がりし、平均上昇率は5.85%となりました。10%以上値上がりした銘柄数は39銘柄と、6月の7銘柄から増加しました。一方、月間の値下がり銘柄数は6月の359銘柄に対して208銘柄で、平均下落率は7.25%となりました。このうち下落率が10%以上となったのは40銘柄で、6月の24銘柄から増加しました。

8月に企業業績以外でまず注目されるのは小売売上高でしょう。「雇用、賃金の伸び、原油安で消費者の懐が潤っているなら、なぜ消費は増えないのか?」という景気を巡る難問の一つに対する答えがある程度見えてくるでしょう。雇用統計とインフレ統計も重要なカギを握ります。低調な指標が続けば、FRBは9月16、17日のFOMCで利上げを見送るというのが大方の見方だからです。8月は夏季休暇シーズンが本格化し、蒸し暑い毎日が続き、市場は概して閑散とします - とはいえ、ウォール街は常に熱気に包まれています。

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