「株主総会の活用」

・「あるべき株主総会」を考えてみると、5つの重要な軸がある。各社の個性があってよいので、ここでは一般論としての視点で検討する。1つは、マネジメントの軸で、経営者が株主からの企業価値向上に関わる質問に対して、真摯に受けとめてきちんと答えているか。特別な意見を開陳したい株主は別にして、これを受け止めて答える姿勢にかなり違いが見られる。

・2つ目は、成長に向けたイノベーションの軸である。会社としてどのような成長戦略を実行していくのか。そのためのイノベーション(仕組み革新)にいかに取り組んでいるか。この点を価値創造とのコネクティビティ(結びつき)を含めて明確に語っているか。ここにも差が見られる。

・3つ目は、ESGの軸である。環境、働き方、ガバナンスにおいて、納得できる経営を行っているか。その説明をきちんと取り入れているかどうかで差がある。環境経営、ダイバーシティ、コーポレートガバナンスの実効性について、価値創造の視点から語ってほしい。

・4つ目は、業績変動に対するリスクマネジメントである。1)不正競争を行っていないか、2)不採算プロジェクトのマネジメントはできているか、3)海外子会社の内部統制は本当に大丈夫か、4)M&Aのデューデリジュンスに抜かりはないかなど、株主はビジネス優先の甘い管理は許さないという姿勢である。

・5つ目は、将来のビジネスモデルを描いているか、という軸である。価値創造の仕組みであるビジネスモデルを、どのように新しいものに仕上げていくか。そのビジョン、戦略、KPIをきちんと語っているかどうかで、大きな違いが出ている。

・以上の5つの軸を3段階(3点、2点、1点)で評価してみると、15点満点に対して、オムロン 14点、NRI 13点、日立製作所 10点、リクシル 9点であった。これは筆者の個人的評価であって、単なる参考値である。投資家本人が自ら評価することが重要である。株主総会の中で、企業が株主に訴えるコンテンツについて、株主が自ら評価してみる。①会社説明会で納得して株主になり、②総会に出て会社の将来を確認する、③確認できれば株主を継続し、できなければ株主をやめる。その意味において、株主総会の改革は、制度的にも自主的にも、一段と進められるべきであろう。

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

1 2

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事

 
 

[PR] クレジットカード比較ランキング

んかぶピックアップ
ネット証券口座比較 ネット証券口座比較
証券口座選びを完全サポート
総合ランキング1位はこちら!
FX比較ランキング FX比較ランキング
みんためスタッフが独自調査で
おすすめのFX会社を紹介!
クレジットカード比較 クレジットカード比較
おすすめのクレジットカードを
ピックアップしてご紹介!
【株式投資初心者ガイド】 ネット証券会社選びお役立ち情報!
投資家に役立つ情報が満載
【株式投資初心者ガイド】
みんかぶマガジン> 全ての記事> その他> 「株主総会の活用」