S&P 500 月例レポート

6月は全面安、第2四半期は2012年以来初めて騰落率がマイナスに
株式市場は一カ月を通じて大きく乱高下し、上昇と下落を数日ごとに繰り返す展開となりました。第3週には終値で史上最高値に迫る値上がりを見せましたが、ギリシャ問題が欧州の懸念材料となり始めたため、その水準を維持することはできませんでした。第4週には、欧州の懸念は米国にまで拡大し、6月29日の株式市場は今年に入って初めて2%を超える値動きを示し、S&P500は2.09%下落しました(過去1年間で最大の下落率)。6月の取引レンジ(高値/安値)は、先月の3.23%を若干上回る3.58%となりましたが、1年間の平均の4.72%は依然として下回っています。VIX恐怖指数は非常に強い警戒感を示す動きを見せ、前月末の13.84から6月末は18.23に上昇しました。

S&P500は6月に2.10%と大きく値下がりし、2,063.11で取引を終えました。ギリシャ問題で合意を見い出せず、影響の波及に対する懸念が月末を控えた数日間に拡大したからです。この結果、2015年第2四半期の騰落率はマイナス0.23%となり、年初来の騰落率も僅か0.20%の上昇にとどまりました。また、1月以降初めて、最高値を月中に一度も更新することなく取引が終了しました。市場は2015年5月21日に記録した史上最高値から3.18%下落した水準で取引を終えました。

月間騰落率がプラスとなったセクターは、5月の8セクター(4月は6セクター)に対し、一般消費財のわずか1セクターにとどまりました。同セクターは前月比0.46%上昇し、年初来の上昇率は6.02%となりました。公益事業セクターのパフォーマンスは6月も最も振るわず、さらに6.28%下落して、年初来の下落率は12.32%となり、セクターとして正式な調整局面入りしています。昨年は好調だった同セクターは、利上げ観測が嫌気されて敬遠されています。エネルギーセクターは、原油価格が1バレル58-62ドルのレンジで安定したにもかかわらず、3.55%下落しました。6月終値の1バレル 59.09ドルは、2014年6月の同105.40ドルと比べると見劣りするもので、近いうちにこの水準近くまで値を戻すと予想する関係者は(仮にいるとしても)ごく少数にとどまっています。ヘルスケアセクターは0.41%下落しましたが、年初来上昇率は8.74%と、引き続き最も好調なパフォーマンスを見せています。同セクターは、今後2週間以内に始まる予定の第2四半期の決算シーズンで前年比20%の増益が予想されています。

6月は、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数が月中は拮抗していましたが、月末にかけて著しく悲観的なムードが広がりました。5月は296銘柄が値上がり(平均上昇率は4.11%)しましたが、6月は142銘柄となり、平均上昇率も3.54%でした。また、10%以上値上がりした銘柄数も、5月の26銘柄に対して6月は7銘柄にとどまりました。値下がり銘柄数は359に跳ね上がり(5月は206銘柄)、このうち下げ幅が10%を超えたのは、5月と同様24銘柄でした。ギリシャが相場のムードを一変させ、投資家は欧州への影響を米国に対する影響よりも懸念しました。全体として、市場参加者の大半は決算シーズンが始まるまでの1週間半は様子見姿勢に徹しようと考えているようです。第1四半期が不調だったことから、第2四半期は業績の持ち直しが予想され、精彩を欠く業績予想も通常よりは少なくなっています。月初に起きるイベントとは関係なく、第3週までは決算発表が市場を左右することになるでしょう。月末までに指数構成銘柄の70%が業績発表を行う見通しです。

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