【特別インタビュー】どの銘柄を選ぶかということより自分の投資スタンスに応じた“必勝パターン”を見つけることが重要

━━では、より長期の視点で投資をしたいという方々には、どのようなアドバイスをされますか。

2 自分なりの投資スタンスを持っていれば、あとはゆっくりお宝探しをすればいい。私は現在、アナリストの視点で、将来、成長が期待できる銘柄を発掘して、皆さんにお届けするように心掛けていますが、その中ではセキュリティー関連の企業に注目しています。
 というのも、この分野では日本企業の技術力は世界的にも浮上に高く評価されていて、財務体質もよい企業が多く揃っているからなんです。国際的な技術の優位性という点では、いま何かと話題を呼んでいるドローンもそうですね。もっと広く言えば、航空・宇宙分野です。この両分野は、中国の台頭などによって今後、大きく成長するだろう防衛産業の中心的存在でもあります。
 他にも、インバウンドやTPPなど、有望ジャンルはいくつか挙げられますが、視点を変えて、銘柄を選ぶ着眼点としてお勧めしたいのは、「アジア人の受けが良い」会社。こうした会社は今後、長期的に成長するだろうと考えています。

━━なるほど。ところで、堀さんは現在の市況についてはどうお考えになっていますか?これまでになく、非常に静かな好相場が続いていますが。

 そもそも現在のアベノミクスは外圧から始まったもの。その中で、海外の投資家が日本企業に求めていることはROEを重視せよ、ということに尽きます。「スチュワードシップ・コード」の導入もその一環でしょうし、上場企業の立場に立てば、今後、ますますその姿勢を強めていかなければなりません。
 そう考えれば、海外の投資家から見て、日本株が有力な投資対象であるという状況は、しばらくは変わらないと思います。少なくとも9月の中間決算の進捗状況が見えてくるまで、つまり夏場までに下落局面に転じることはないのではないかと。
 ただし、気を付けなければいけないのは、海外の投資家たちが、「日本企業に現在の株価に見合う実力が無い」と判断した時なんです。円安進行による企業業績の好調、GPIF始めとした公的機関の市場参入など、確かに環境は整っていますが、そうした政策の効力が通じなくなる局面が、いつか訪れる。冷静に考えてみれば、最近の日経平均の上昇も、海外の投資家がデリバティブ取引のヘッジとして買われているに過ぎない。グローバル・マネーは世界中の市場を観察し、どこの市場が割高で、どこの市場が出遅れているのかを常に探していて、売りに回ったら早いですから。

━━そうした中、個人投資家としては、どのような心構えで投資をすればよいのでしょうか?

 株価が上昇しているから、政策の後押しがあるから、という理由だけで目をつぶって買いに行くことは絶対に避けるべきでしょう。先ほど、夏場は下げないのではないかという話をしましたが、怖いのはこの時期に、株価が予想以上の上昇を続けてしまうことなんです。本来、大きな材料もないはずなのに、株価が企業の実力とは関係なく上がってしまう場合です。
 そうなれば秋に暴落、ということも有り得るのではないかと。そして、これまで何度も繰り返されてきたことですが、その場合に大きな損失を被るのは個人投資家なんです。
 そうしたことを避けるためにも、繰り返しになりますが、まずは自分の投資スタンスを明確にしていただきたい。短期なのか長期なのか、逆張りなのか順張りなのか。それによって、投資手法もおのずと変わってきます。
 最近セミナーなどでベテランの投資家の皆さんから「チャート分析の仕方を教えて欲しい」という質問を良く受けるようになりましたが、私は非常に良い傾向ではないかと思います。「週足十字線」はほんの一例ですが、投資成功の確率を高めるチャート分析の手法を学ぶことは、相場の動向に振り回されない、自分なりの投資スタンスを確立する第一歩になるはずですからね。

《編集後記》
 数々の執筆活動やセミナー講師歴を見てもわかる通り、分かりやすいオピニオンが多くの投資家の心を捉えている堀篤氏。常に笑顔を絶やさない温厚な語り口は、写真で見る好印象そのままだ。そんな堀さんに、バブル前後の激烈な証券会社営業の荒波をくぐってきたという経験があることは少々驚きだった。
 営業マン時代には株の勉強をしなかったと謙遜するが、後に習得する知識とともに、株式相場の最前線にいたからこそ分かる皮膚感覚のようなものが、現在の堀さんのオピニオンの背景にあるのではないかとも感じた。
 印象深かったのは、秋に相場が急落する危険性を端的にお話しいただいたことと、そうしたリスクを回避するためにも、相場動向に振り回されることなく、個人投資家それぞれが自分なりの投資スタンスを明確にすべきとの言葉。そうしたお話しを聞けば、“一投資家”として、毎週、堀さんが発表する「週足十字線」銘柄情報の受け取り方も分かってきたような気がする。

(みんかぶ編集部)

 

堀篤さんの相場解説、注目銘柄が満載の記事はこちらから↓
https://money.minkabu.jp/author/auth_hori

株式アドバイザー堀篤が綴る『兜町発信! 情報通の早耳コラム』はこちらから↓
http://jst-trade.jp/show_page.html/view/lp02/mediaCode/min2

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