S&P 500 月例レポート

ところが、全ての決算が不調だったわけではありません。世界最大の企業Apple (AAPL)(S&P500の3.88%、全世界の株式市場の1.57%)の純利益は180億ドルと全世界の株式公開企業の新記録を樹立しました。Appleの現金、有価証券および現金等価物は1,780億ドルに達しています(米国民にこれを分配した場合、1人当たり556ドルとなります。一方、原油安による「減税」効果は1家族当たり750ドルと推定されています)。取引終了後に行われた決算発表の前は、3.5%下落し、発表翌日は5.6%上昇しました。1.95%の純増加(180億ドル)は大した額とは思えないかもしれませんが、S&P500が下落する一方で、Appleは1月に6.1%上昇したわけです。

相場全体に関しては、変動性が高まり、S&P500は3.10%下落し、1994.44で1月の取引を終えました。営業日の20日間のうち12日間は下落し、年初来ベースでプラス圏を唯一維持したのは1月8日のみ(年初来で0.15%上昇)でした。言うまでもありませんが、終値ベースの最高値を更新することはなかったため、2013年7月から続いた毎月最低でも1回は最高値を更新するという記録は途切れました。154銘柄が値上がりし(平均でプラス5.01%、前月は268銘柄が値上がり、前前月は370銘柄が値上がり)、347銘柄が値下がりしました(平均でマイナス6.42%、前月は230銘柄が値下がり、前前月は131銘柄が値下がり)。15銘柄が10%以上値上がり(平均でプラス15.62%)し、78にも上る銘柄が10%以上値下がり(平均でマイナス13.79%)しました。

1月は10セクター中、8セクターが下落しました。公益事業は2.34%上昇し、投資家を驚かせました。2014年は24.29%上昇し(配当込みでプラス28.98%)、1年間で最も良好なパフォーマンスを上げたセクターでした。投資家は安定性と配当を好む傾向にあるようで、同セクターの堅調さは市場関係者の多くを驚かせています。カリフォルニア州の電力会社PG&E (PGE)は10.46%上昇し、けん引役となりました。一方、発電大手AES (AES)は11.36%下落しました。他のセクターの銘柄がじりじり下げる中、エネルギーセクターの銘柄の多くが徐々に値を上げました。

医療保険制度改革法(オバマケア)の恩恵を受け続けるヘルスケアは1.17%上昇しました。患者数の増加に伴う売り上げの増加が(政府や保険会社による払戻金への下方圧力による)マージンの低下を補っています。同セクターで最も好調だったのが医薬品で、Biogen (BIIB)は14.64%、Gilead Sciences (GILD)は11.21%、それぞれ上昇しました。 S&P500に新たに加わったEndo International (ENDP)は10.39%上昇しました。

金融セクターは6.99%と大きく下落しました。大手銀行に関してはトレーディング収入の減少が嫌気されました。地方銀行は石油関連のエクスポージャーが高いものが売られました。低金利がマージンの低下につながったことも下落要因となりました。注目銘柄は、17.61%下落したRegions Financial (RF)、15.23%下落したBank of America (BAC)、13.23%下落したCitigroup (C)などでした。

不動産投資関連銘柄は概ね堅調でした。情報技術は4.11%下落しました。期待外れな決算と業績予想を発表したMicrosoft (MSFT)が13.02%下落する一方、Apple (AAPL)は6.1%上昇しました。iPhone販売が予想を上回り、四半期の純利益が180億ドルと世界新記録を達成しました。年内にアリババの保有株を移管するとし、投資家が中核事業を心配するYahoo (YHOO)は12.91%下落しました。

エネルギーは4.88%下落しました。原油安が続き、決算が引き続き不調で、各企業が原油安を理由に設備投資の削減を発表したことなどが背景にありました。注目銘柄は、8.80%下落したConocoPhillips (COP)、5.44%下落したExxon Mobil (XOM)、11.07%下落したTransocean (RIG)などでした。Transoceanは2013年末に比べ67%下落しています。

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