インバウンド消費市場の見通し

次に、今後の訪日外客数の伸びについて考えてみます。まず2015年については、2014年11月以降の高水準が続くという前提に立てば、1,500~1,550万人程度(前年比約+12~16%)と引き続き高い伸びが期待できます。この場合、アジア太平洋地域全体の国際観光客数に占める日本のシェアは1990年の5.8%に次ぐ高水準まで上昇することになります。

では、それよりも先については、どうでしょうか。国連世界観光機関(UNWTO)では、2010年~2030年におけるアジア太平洋地域全体の国際観光客数は年率5%程度で拡大すると予測しており、訪日外客数の伸びについても中期的には年率5%というところが一つの目安となりそうです。一方で、これを上回る成長がもうしばらく続くと期待できる材料もあります。まず、急激な円安によって日本旅行のバリュー感(価値に対する価格)は一層高まっていると思いますが、これが海外の人々に広く認知されるまでは、様々な経路(友人の土産話、インターネット上の情報、ガイドブック等)を経るため時間がかかります。そのため、今後も認知が広まるにしたがって訪日外客が増える余地があると考えます。また、日本側でもインバウンド消費を取り込もうとする動きが様々な企業・自治体で加速しており、訪日外客に対するサービスの充実や利便性の向上が期待できます。このような2つの動きが好循環を生めば、今後も日本のアジア太平洋地域全体を上回る拡大を続けることも十分可能だと考えます。

円安でも輸出が増えず、輸入物価の上昇といったデメリットに注目が集まりがちですが、インバウンド消費の拡大による国内経済の活性化を期待したいと思います。

※当コラムは執筆者の見解が含まれている場合があり、スパークス・アセット・マネジメント株式会社の見解と異なることがあります。

このページのコンテンツは、スパークス・アセット・マネジメント㈱の協力により、転載いたしております。

1 2

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事

 
 

[PR] クレジットカード比較ランキング

んかぶピックアップ
ネット証券口座比較 ネット証券口座比較
証券口座選びを完全サポート
総合ランキング1位はこちら!
FX比較ランキング FX比較ランキング
みんためスタッフが独自調査で
おすすめのFX会社を紹介!
クレジットカード比較 クレジットカード比較
おすすめのクレジットカードを
ピックアップしてご紹介!
【株式投資初心者ガイド】 ネット証券会社選びお役立ち情報!
投資家に役立つ情報が満載
【株式投資初心者ガイド】
みんかぶマガジン> 全ての記事> その他> インバウンド消費市場の見通し