2014年10月1日時点での主要市場見通し

リスクシナリオも含めた予想表(2014年9月号までと同形式)

hyo2

シナリオの背景

1.短期的に米ドル相場と国内株式市況に下振れリスク

・米ドルの上昇自体には、全く違和感はない。米国経済は緩やかながら着実な回復軌道にあり、連銀も予定通り今月のFOMC(連邦公開市場委員会、10/28~10/29)で、QE3(量的緩和第3弾)を終了させるだろう。こうした米国の状況が、米ドルの下支え要因となろう。
・ただし、足元の米ドル高のスピードは速すぎると考える。米ドルの対円相場は、一旦下振れをし、その後再度緩やかな上昇基調に転じると見込んでいる。

(図表1)
zuhyo1

(図表2)
zuhyo2

・米ドル高のスピードの速さを、日米長期金利格差(米国-日本、10年国債利回り)から算出した米ドル円相場の理論値と、実際の相場水準との、乖離率で測ると(図表1)、昨年5月下旬にかけての米ドル高・円安の行き過ぎ(丸印)には及ばないが、足元も米ドル高のスピードが速すぎると言えるだろう。すなわち、今後の米国経済の回復に沿った米長期金利上昇が、米ドル円相場の推移に追いつくのを、実際の為替相場が待つ展開に入ると考えている。

・また、米ドル以外の通貨も視野に入れれば、現状は全面的な円安ではなく、米ドルの独歩高に近いと言えるだろう(図表2)。
・米国から米ドル高に対する目だった反発はまだないが、9/20~9/21のG20財務相・中央銀行総裁会合では、米国がドイツに対し、財政政策の発動を求めている。これは裏読みすれば、欧州はユーロ安政策ではなく、財政政策で景気のテコ入れを行なえ、という要求だと解釈でき、対ユーロでのさらなる米ドル高への牽制と言える。
・また、9/24(水)に、ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、ニューヨークでの講演で、「ドルが大幅に上昇すれば、経済成長への影響を伴うことになる」と語り、連銀関係者としては異例とも言える米ドル高への牽制を行なった。
・米財務省は、半年に一度、通称「為替報告書」(国際経済と為替政策に関する報告書)を議会に提出し、直近では10月に公表する可能性が高い(年によって、公表が後ずれすることもある)。通常は、中国を為替操作国として認定するかが焦点だが、今回は対ユーロなどでの米ドル高について言及するのではないか、との観測がある。
・こうして米国が対ユーロでの米ドル高に対する牽制を強めれば、対円での米ドル高も反落へ向かう可能性があると言えよう。

・こうした米ドル高が、国内輸出株を支えている部分がいくばくかあるとすれば、為替の米ドル安円高への反転は、国内株価を一旦下押しさせると見込まれる。
・また、足元の消費増税後の景気回復がもたつくなか、政策期待が株価を支えている部分もあると考える。9/29(月)から臨時国会が開会し、安倍政権は「地方創生国会」と銘打って地方経済支持のための政策を打ち出す構えだが、具体的な政策はまだ見えてこない状況だ。
・GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の資産配分変更で、国内株の買い付けを増やす、との思惑も、国内株価を支えているようだ(外貨建て資産を増やすとの期待により対米ドルで円安が進み、それが国内輸出株を支える、という経路もあるだろう)。しかし国民の年金資産は株価を支えるためのものではなく、資産配分変更に伴う株式保有比率の引き上げも、株価が上振れせず下値で株式を買い溜めることができるよう、時間をかけて行なわれるだろう。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事

 
 

[PR] クレジットカード比較ランキング

んかぶピックアップ
ネット証券口座比較 ネット証券口座比較
証券口座選びを完全サポート
総合ランキング1位はこちら!
FX比較ランキング FX比較ランキング
みんためスタッフが独自調査で
おすすめのFX会社を紹介!
クレジットカード比較 クレジットカード比較
おすすめのクレジットカードを
ピックアップしてご紹介!
【株式投資初心者ガイド】 ネット証券会社選びお役立ち情報!
投資家に役立つ情報が満載
【株式投資初心者ガイド】
みんかぶマガジン> 全ての記事> 市場解説・相場展望> 2014年10月1日時点での主要市場見通し