未来志向のエネルギー政策

日経BPは「電力暴騰:企業生き残りへ、4つの選択」として、企業の電気代対策を4例取り上げた。

参照:日本から消え始めた鋳物の火;産業ピラミッド揺るがす「3重苦」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140728/269329/?n_cid=nbpnbo_leaf_bn

参照:「発電所、チャンスあればさらに作る」;神戸製鋼所川崎博也社長に聞く
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140729/269400/?n_cid=nbpnbo_leaf_bn

参照:3Dプリンターで電力コスト10分の1;自動車部品鋳造コイワイの挑戦
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140730/269457/?n_cid=nbpnbo_mlt

参照:電力再値上げは考えられない;セイコーマート、丸谷智保社長に聞く
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140731/269492/?n_cid=nbpnbo_mlp

・現実を直視しろ

自分の器量以上の損失を抱えると、誰でもが思考停止状態になる。破綻した数多くの金融機関やファンドも、ただひたすら元の状態に戻ることを期待して、ナンピン買いなどで傷口を広げていった。

エネルギー政策に関して、日本の政府も電力会社も、想定以上だった地震と津波が起きた時から時間が止まっている。3年半の時間の遅れによるツケを、企業や個人に押し付けている。

ドイツのメルケル首相の決断は早かった。日本の原発事故直後に脱原発を決め、2014年上半期には、太陽、風力、バイオマスといった再生可能エネルギーがドイツの電力需要の28.5%を賄った。ドイツ・エネルギーと水産業協会ロビーが述べた。

再生可能エネルギーは高いという説があるが、原発の安全コスト、廃棄コストに比べれば格段に安いかと思う。いや、再生可能エネルギーは、最もコストが安いとされる石炭や天然ガスよりも安いという説もある。下に引用する。

(引用ここから)
世界では再生可能エネルギーは「安い」というのが常識だ。一方の日本での認識は、その真逆を行く。実際のコストにも大きな乖離が存在する。なぜ、これほどまでに再エネを取り巻く状況に差があるのだろうか。

政府が2011年に公表した火力の発電コストは、石炭火力で1キロワット時当たり9.5円、天然ガス火力は同10.7円。一方、固定価格買い取り制度における2014年度の買い取り価格は、太陽光発電が1キロワット時当たり32円(税別)。風力発電は同22円だ。買い取り価格は、発電コストに適正利潤を上乗せしているとはいえ、価格差は2~3倍もある。

ところが、米国エネルギー省によると、2013年末時点の米国における太陽光発電のコスト(発電事業者と購入者の契約価格)は1キロワット時当たり平均11セント(約11円)。風力に至っては、2012年の平均でわずか同3.83セント(約3.83円)だという。

ドイツでは、原子力発電は発電コストが高いという認識が、広く浸透している。加えて、ロシアの天然ガスへの依存度を低下させたいという思いがあり、行き着いた答えが再エネだったというわけだ。
(引用ここまで)
参照:再生可能エネルギー、日本の常識は世界の「真逆」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20140730/269437/?n_cid=nbpnbo_mlp

自転車操業とは、自転車は走るのをやめると倒れることから、資金の借り入れと返済を繰り返しながら,かろうじて倒産を免れ操業を継続している状態をいう。

余り良い意味では使われないのだが、働くのを止めれば飢える、食べなければ息絶えるという意味では、企業も人も、死ぬまで自転車操業のようなものだ。

ここで、円高の継続は登り坂が続いているようなものだった。鍛えられはするが、度を越した傾斜角度、長期間には耐えられなくなる。過度の円高で、日本企業は荷物を軽くし、終にはビジョンも捨てて生き残るためだけに走ったが、脱落し息絶える企業も多く出た。

1985年のプラザ合意以降のそんな円高を、日本の企業がどのようにして乗り切ってきたかご記憶だろうか? 競争力や労働者など、多くのものを犠牲にしたが、それでも生き残ってきたから、アベノミクスも効果が発揮できたのだ。

ドイツにできたように、原発のない国々が大多数のように、日本にも脱原発はできるはずだ。多くの策略まで用いて原発に注いできた情熱と資金を再生エネルギーに注げば、再生可能電源で、日本のエネルギー自給は可能になるかと思う。

円高対策で行ったように、頭を使うのだ。工夫するのだ。例えば、防災波消し効果を担う波動発電。防災風よけ効果を狙った風力発電。防災用の水力発電。波や風、水の恐さ、エネルギーの大きさを知っていて、より効果的に利用できないはずはない。また、瓦の形をした小型の太陽発電ができれば、全居住一軒家の屋根を覆うことは可能だ。景観も失わない。

原発には夢がない。過去に引きずられて、未来志向を失っているに等しい。原発の過去をしっかりと反省し、損切りし、未来のエネルギーに向かって欲しいものだ。これ以上の電気代の値上げは多くの企業、また、全人口の15%に達していると言われている飢餓世帯には、それこそ、待ったなしの死活問題なのだから。

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