岡三オンライン証券 大杉茂取締役社長インタビュー

━━ところで、岡三証券グループの一員として事業を展開する御社ですが、グループ内での事業の位置づけについてご説明下さい。他社の事例を見ても、往々にして対面営業とネット証券は利害が一致せず、双方の強みを生かして事業を展開することは簡単ではないと思いますが。

ph3 私は基本的に、グループ内で両社の利害が衝突することはないと考えています。そもそも50歳以上のシニア層へのコンサルティングが中心の岡三証券と、より若い層を中心とした岡三オンライン証券では全くターゲットが異なっています。
 現在、個人投資家の90%は対面営業チャネルの利用者で、資産家層が多く、コンサルティングを重視するシニア層が中心です。一方、取引の量で見ると90%はネット証券利用者で、その中には株式投資初心者を含めた比較的小口の投資家層も多く含まれます。年齢層も取引スタイルも全く異なる投資家に向け、グループとして全く異なるコンセプト、アプローチで事業を展開しているということなのです。
 とは言え、投資家の過半を占めるシニア層もいずれは世代交代が進んでいく。ですから今後、考えなければならないのは両者をどのように融合させ、サービスを連携させていくかでしょう。この点、私が考えるのは、対面営業の営業マンの重要性がさらに高まってくるのではないかということです。
 私は、将来、営業マンがお客様にプッシュするのではなく、お客様が営業マンを選ぶ時代が来るのではないかと考えています。そのために、ネット証券のチャネルが武器になるのです。アメリカの証券会社ではすでにそうした流れが出てきましたが、ネットを通して、全国の営業マン一人一人の情報を開示して、それをもとに、お客様が自らの判断でコンサルティングを受ける相手を選別する。そんなことが当たり前の時代になるのではないかと考えています。

━━なるほど、対面営業の持つ人的リソースをネットで生かすには理想的な形と言えますね。では最後に全国の個人投資家に向け、岡三オンライン証券のニュー・リーダーとしてメッセージをお願いします。

 現在わが国は、長く続いたデフレから脱し、健全なインフレへと経済状況が変化していく途上にあります。株式市場に関しては、金融ビッグバン以来の悲願である「貯蓄から投資へ」という流れが、いよいよ本格化しつつあります。そうした中で、岡三オンライン証券では、これまで以上にサービスを充実させ、より多くのお客様の信頼を獲得したいと考えています。
 例えば、当社ではスマホでもPC同様に取引していただけるよういち早く環境を整えましたが、これはアクティブ・トレーダーだけではなく、株式投資を始めようと考えるビジネスパーソンの皆様にも、当社のサービスをお試しいただき、株式投資の魅力を体感していただきたいと考えたからです。
 また、NISA向けの商品としても、「スモール・モンスターズ・ジャパン」という投信をグループの岡三アセットマネジメントが新規設定し、当社が専用ファンドとして販売しています。投信と言えば、あまり当社のイメージに結び付かないかもしれませんが、実は、NISAが開始された当初にお客様向けのアンケートを行ったところ、利回りより中長期でのキャピタルゲインを重視されているお客様の方が多いということがわかったのです。そこで、いまは小さくても将来大化けが期待できる「怪物銘柄」を中心に組み入れた当ファンドを商品ラインアップに加えることとしました。これなども、グループ内に投資運用会社をもつ、非常に岡三オンライン証券らしい商品だと思います。
 ともあれ、さまざまな面で環境が整ってきた現在、株式投資は必ず、将来に向けて皆様の資産を守る有効な手段になり得ると信じています。私たちの最終的な目標は「全てのお客様に儲けていただくこと」。その目標に向って、これからも、私たちの持ち味である「情報力と取引ツール」をさらに強化していきたいと考えています。

 

《編集後記》
 アクティブ・トレーダー御用達の取引ツール、「岡三ネットトレーダー」が各方面で高い評価を受ける岡三オンライン証券。インタビューに同席していただいた「岡三ネットトレーダー」の開発を担当した藤波秀樹さん(同社営業推進部部長)の「お客様がゼロのところからスタートし、だからこそ全力投球でツールづくりに取り組むことができた」という言葉が印象に残っている。
「お客様の声をカタチにする」。このキャッチフレーズ自体は、世の中のあらゆる営利企業が発信する言葉だが、「ユーザーに直接コンタクトを取り、実際に会って素直に意見を聞いた」という開発当初のエピソードには、この言葉が建前ではないことを物語っている。
 とかく対立概念に捉えられがちな対面営業とネット営業の融合についても、大杉社長のビジョンは明快だ。ネットというインフラの発展によって、営業マンが不要になるのではなく、むしろその重要性はますます高まり、さらにその質が変わってくるという説明からは、証券業界の将来像が明示されている。
 証券のプロたちが渾身の思いを込め展開するネット証券。同社の今後の動向とサービス展開には、アクティブ・トレーダーのみならず、要注目だろう。


(みんかぶ編集部)

[ 会社概要 ]
社名:岡三オンライン証券株式会社
設立:2006年1月23日
資本金:80億円
 
☆トピックス
大杉新社長のもと、「情報力と取引ツール」を前面に出して事業展開。その甲斐もあってか、同社で特筆すべきなのは、顧客の投資リテラシーの高さだ。同社の顧客の信用取引評価損益率は2013年度末時点でプラスだったというが、同業他社ではほぼ考えられない数値。また、手数料も日本株が99円(税抜き)、日経225miniが43円(税込み)と業界最低水準を堅持している。

 

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https://minkabu.jp/hikaku/2013/tool.html

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