S&P 500 月例レポート

一部の市場関係者にとって3月は、全くの時間の無駄だったと思えたようです。S&P500の前月と比べた変化が0.69%とたいした上昇率でなかった(3月31日の終値は1872.34)ことやVIX恐怖指数は2月末の14.62から3月末は13.88に下落したこと、また出来高、変動、市場へのコミットが乏しいことが背景にありました。一方、市場参加者が対処すべき問題はたくさんありました。利上げは不可避でいずれ開始される(早ければ2015年第1四半期)こと、ロシアの地図が新しくなったこと(一連の地図改訂の発端とならないことを願いつつ)、中国の経済成長率が鈍化していること(7.5%ではなく7%程度)、米銀行ストレステストの結果、等を受け入れなければなりませんでした。概して言えば0.69%は許容できる上昇率だと言えます。それでも、大部分の人たちは決して満足ではなかったと言えるでしょう。所詮、0.69%といった「わずかな」上昇は、複利計算で「たかが」年率8.6%と、2桁リターンにもおよびません(典型的に欲はバブルにつながります)。S&P500は、1月は3.56%下落し、2月は4.31%上昇し、3月は0.69%上昇し、第1四半期は1.30%の上昇(配当を含めて1.81%の上昇)と、2013年第1四半期の10.0%のリターンとは雲泥の差です。2014年3月7日には日中取引時間ベース(1883.57)と終値ベース(1878.04)の両方で過去最高値を更新しました。その後4日間の取引で1.97%下落した後は、金利、中国、ロシア関連の出来事に左右される格好となりました。セクター別にみると、8セクターが上昇し、2セクターが下落しました。電気通信サービスは4.67%の上昇と反発しましたが、年初来のリターンをプラスに押し上げるにおよびませんでした(依然として0.73%のマイナス)。同セクターのAT&T (T)は9.8%上昇したものの、年初来のリターンは依然として0.3%のマイナスでした。Verizon (VZ)は横ばいで終わり、年初来のリターンは3.2%のマイナスでした。下落が最大だったセクターは2.93%下落した一般消費財・サービスで、第1四半期に最悪のパフォーマンス(3.16%のマイナス)を示したセクターとなりました。公益事業は利回りに下支えされ3.09%上昇し、年初来で9.02%のプラスとS&P500の全セクター中最高のパフォーマンスを上げています。ところが1年間のリターンに関しては、6.01%のプラスと、指数のリターン(19.32%のプラス)にはおよびません。月間ベースの騰落率はプラスで、288銘柄が上昇(平均で3.72%上昇)し、212銘柄が下落(平均で3.86%下落)しました。年初来ベースの騰落率も依然としてプラスで、293銘柄が上昇(平均で8.63%上昇)し、206銘柄が下落(平均で6.28%下落)しました。3月に目立った銘柄の一つは、最大構成銘柄であるApple (AAPL)でした。月間で2.0%上昇したものの、年初来では依然として4.3%のマイナスでした。時価総額ベースで第2位の構成銘柄である石油大手Exxon Mobil (XOM)は月間で1.5%上昇したものの、年初来では依然として3.5%のマイナスでした。新しいクラスの株式発行を控えた第3位のGoogle (GOOG)は月間で8.3%下落し、年初来で0.6%のマイナスとなりました。買収を続ける交流サイト(SNS)のFacebook (FB)は月間で12.0%下落(年初来で10.2%上昇)しました。2月の190億ドル規模の買収に続き、3月は20億ドル規模の買収を発表しています。Amazon (AMZN)など新たな競合が懸念されるオンライン動画配信のNetflix (NFLX)は21.0%下落(年初来で4.3%のマイナス)しました(Amazonは月間で7.1%のマイナス、年初来で15.6%のマイナス)。リコールに関して議会公聴会が行われているGeneral Motors (GM)は、月間で4.9%下落し、年初来で15.8%のマイナスとなっています。

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