第7回 「挽回の崖」に落ちるな!

この挽回の崖の上で、我々はどの様に行動しているのでしょうか?再び前回掲載した4人の全額再投資の場合の資産推移表を見てみましょう。

★図3

読者の皆様は、最初の「挽回の崖」の図の上を4人の資産がどのように増減していくかを指でなぞってみてください(ここは重要なところですので是非本当にやってみてください)。どうですか?Aさんの場合は崖を登ったり落ちたりを繰り返し、次第に回復不可能なところまで谷に深く落ちていきます。こんなイメージですね。

★図4

またCさんの場合は次第に登って行くのが見えますか?

★図5

ところで、Aさんは儲かるときは+60%、負ける時は-50%でした。つまり挽回の崖のうえを1.6倍、0.5倍と交互に上り下りをします。ここでもしポジションサイズ(つまりf)を半分にしたらどうでしょうか?再投資・再損失の割合も半分になり、+30%-25%(1.3倍、0.75倍)になります。あるいは5分の1だったらどうですか?+12%-10%(1.12倍、0.9倍)ですね。つまり再投資(再損失)の割合(つまりf)を変化させることによって、再損失率はコントロールすることができます。先ほど指でなぞったところの下への振れ幅を半分や5分の1にしているわけです。

このようにfを変化させることにより、いろいろな再投資(再損失)の振れ幅に変換することができるようになります。そしてその中で最も効率よく資産を増加させる(つまり挽回の崖を登る)再投資(再損失)割合が存在し、それを最適fと呼びます。

「期待値が正」であるということは、「必ず最後はスタート地点の右側に行ける」ということを意味します。ということは挽回の崖(左側)に大きく落ちないようにさえすれば(つまり再損失を抑えれば)最終的には挽回の崖の右側にある利益の山に登れるはずです。

「fを変化させる」ことを「山登りのロープ」、あるいは「バンジージャンプのゴム」の長さを調節するのに例えることもできます。ゆるゆるのロープだと、落ちた時に損失の谷の底まで落ちて即死します。しかし少しずつロープを短くしていくと、落ちてもまだ這い上がれる(挽回できる)ようになります。まさに「命綱」です。しかし今度は逆にロープがあまりにも短いと、右のほうに登るのに邪魔になります。ポジションが小さすぎて儲かるときも抑えられてしまうからです。丁度良いロープの長さ、それが最適fなのです。

次回は公式で最適fを求める方法を見てみます。そして、いよいよ最適fを使っていくら賭けるべきかを見ていきます。

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