年初のテクニカル調整は終わったか

(2)株高を支援する2大要因、円安と好企業業績

かつてなく積み上がる円安要因
やはり長期的にみると、株式の方向を決定するのはファンダメンタルズである。そして、以下のような二つの決定的な日本株高の条件がある。まずは、かつてない5つの円安の条件がパーフェクトに揃っていることである。5つの条件とは、①今や日銀が世界一ハト派であること、②日本の実質長期金利は史上初めてマイナスかつ世界最低になっていること、③著しいドルの実需要を生み出す空前の貿易赤字(2013年11兆円)、④今後想定される日本人投資家による壮大な資金アウトフロー(家計・年金・保険・投信の海外金融資産投資と企業による海外M&Aは必至)、⑤米国の円安容認姿勢などの地政学。(詳細については、2014年1月23付 ストラテジーブレティン(112号)を参照のこと。)ファンダメンタルズは明らかに円安方向へ向かっているため、1月にはあれだけリスクオフの環境下でありながらも、ドル円レートは105円から101円までの5円弱の調整にしかならなかった。そして円安は、非常にパワフルな日本株買いの材料となるだろう。

過去最高業績、今後は低下した損益分岐点売上高が威力を発揮する
二つ目の条件は、日本の企業業績がきわめて好調であることだ。おそらくこの3月は史上最高の業績になるだろう。そして、その企業業績をベースとすれば、日本の株の極端な割安さは全然是正されていない。日経新聞がまとめた日本の3月期決算企業約1500社の企業業績の見通しは65%の税引増益と予想されている。それはほぼ史上最高水準であり、来期は更なる増益が期待できる。それは世界でもっとも高い増益ペースである。そうした中で、株式の割安感はほとんど是正されていない。株式の益回りは1昨年アベノミクスが登場する直前で8%だったが、現在6割ほど株が上がっているのにもかかわらず、益回りは依然として7%で、ほとんど低下していない。また、社債利回りは0.8%とさらに低下しており、両者の倍率(益回り/社債利回り)は8倍と2012年から変わっていないのである。この倍率は割安さを示す最適の指標と言ってよいが、まったく変化していないのだ。つまり、いくら株が上がっても日本の株式の割安さが是正されないということが、ここ1年間起こっていることなのである。

なぜ株の割安さが続いているのか?日本の株式市場のメインプレーヤーであるはずの国内投資家が、そのような魅力的な株に対して、依然として資金を投入していないからである。しかし、このような消極的な株式運用姿勢が、今大きく変わろうとしている。従ってこれから先は、異常な割安の株式のバリュエーションの是正と、順調な企業業績の拡大によって、更なる日本株の株高が続くだろう。このように考えると、昨年1年間で57%上昇した日本の株価上昇は、去年の値上がりが異常だったのでもうここで息切れするという一般的な見方とは裏腹に、昨年ペースの株価上昇がまだまだ続く可能性を示している。

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