GPIFのリスク資産投資をけん制する半知半解の日経社説

好対照のWSJ解説記事
2月10日付のWSJ紙は「日本株式は外国人のドラムビートによって振動している」、との記事の中で次の事情を紹介している。「日本は安定した政府、懐の深い資金潤沢な機関投資家、自由な資金フローと透明性という点で、典型的流動性豊かな市場と言える。流動性豊かな市場では株価の急落は余程のことがない限り起こらない。にもかかわらず、日本市場は(トムソン・ロイターの30日平均ボラティリティーによると)、新興国投機の温床アルゼンチンやタイ並みの急騰急落、高ボラティリティーを記録している。その背後に日本市場では日本人が少数派であるという事実、がある。1月の東証取引高における外国人シェアは60%(10年前は35%)であった。外国人は世界最高の日本株値上がり益が為替損によって減殺されないようにするために、円ショートポジション(円借金)を形成している。しかしこの円ショートポジションが、米国景気失速懸念、米国金利低下が起きたことで巻き戻され、コンピュータのプログラムトレーディングによって、同時に日本株が売られることとなった。このような円と日本株とをペアにしたトレードは、ますますポピュラーとなりそれは日本株のボラティリティーをさらに高めることとなる。日銀の金融緩和の継続を確信している世界の投資家は、米国の金融緩和相場で大きな果実が得られたのと同様のチャンスを日本に見出している。ということは、リスクオン、リスクオフの波に大きく同調するということである。この傾向は為替ヘッジの必要がない日本の年金、保険、個人資金が株式市場のメインプレーヤーになって戻ってくるまで続く。日本の投資家がもっとリスクを取るようになるということは、アベノミクスが成功していることの証拠でもある。そうなるまでは、日本株式市場では外人投資家の円売りヘッジによってもたらされる高ボラティリティーが支配する。」

日本人の異常なリスク回避姿勢が、かえって日本株式のボラティリティーを高め、高リスクにしているという論評である。円高・デフレ・異常な資産価格の下落と日本人の自信喪失、それらの多くは、「極端なリスク回避姿勢にとらわれた日本人自身のオウンゴール」という側面が強いのである。

★図表3

★図表4

(付論)ストラテジーブレティン108号(2013年11月18日付)より
日本株の割安さの度合が古今東西、史上空前であるが、これが是正されるということである。今、日本株式の益回りは7%。つまり100円の株で7円の利益を上げている(配当だけで1.5円程度)が一方、100円で債券を買ったら利回りは0.8%、80銭、両者には8倍もの開きがある。言うまでもなく預貯金の利回りはゼロ、にもかかわらず、これまで日本では株にお金が向かわなかった。それが是正される大きなうねりが起きつつある。

★図表5-6

★図表7

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