年末相場は、日経平均の大きな上昇は期待できず

(指標)日経平均

 先週の予測では、週初めはリバウンドを意識するものの、週末13日(金)のメジャーSQを控え先物主導で波乱の展開が想定されるとしました。
週明け9日(月)は、前週末のアメリカの雇用統計の改善を受けてのアメリカ株の上昇を好感し、△350の15650円の高値引けとなりました。しかし、その後は大幅上昇の反動安や利益確定売りが広がり、17~18日のFOMCでQE3の縮小思惑からアメリカ株式が軟調となると、メジャーSQに絡んで先物主導の売りとなり3日連続安となって、12日(木)は15255円まで下げて▼173の15341円となりました。週末13日(金)は、アメリカで10年債利回りが2.88%へ上昇したことで日米金利差からドルが買われ、前場に15251円の安値をつけた後は先物主導で急反発となり△191の15532円までありましたが、下げ幅を縮小し△61の15403円で引けました。
今週は、17~18日のFOMCの結果をみるまでは積極的な売買は手控えられ、又、為替が円安基調となっても今月は年末の換金や優遇税制期限切れ前の売りも残っており、上値は重い展開となりそうです。又、メジャーSQを終えて外国人はクリスマス休暇に入るため日本市場への資金流入が減少することになり、主力株以外の中小型株や材料株が買われることになりそうです。チャートでは、12月3日の15794円が戻り高値となって5月23日の15942円を超えることができず、柴田罫線では12月4日に15407円で売転換となって12月6日に15112円まで下げて反発するものの、12月9日の15650円が高値となって上値を切り下げる形となっています。
週明け16日(月)は、先週末のドル/円が思惑からの急上昇となって年初来高値を更新したものの、その反動でドル売り・円高となり、「円高・先物売り」とこれまでの逆の形となって先物主導で下げ幅を拡大し、25日移動平均線(本日前場15333円)をアッサリ割って▼250の15152円となりました。目先は、25日移動平均線が上値抵抗ラインとして作用することになり、FOMCの結果の後も上値は重い展開となって個別株物色となる可能性があります。

日経平均12-16

(指標)NYダウ

 先週の予測では、17~18日のFOMCでQE3の縮小に踏み切るサインが出るかどうか見極めることになるとし、地区連銀総裁の発言内容に相場が影響されるとしました。
前週末は、6日(金)の11月雇用統計の改善を受けてQE3の縮小が17~18日のFOMCで開始される可能性が高まるものの、縮小を受け入れる準備が整いつつあるという見方もあってアメリカ株式は大幅高となり、週明けの日本市場も△350の15650円となりました。しかし、アメリカではすぐにQE3縮小懸念が重しとなって10日(火)から12日(木)まで3日連続安となり、15703ドルまで下げました。週末13日(金)は前日終値近辺でのもみあいとなり、△15の15755ドルの小反発で引けました。
今週は、17~18日のFOMCが焦点となります。6日(金)の雇用統計が改善され、財政協議も合意に達したことでQE3の縮小に向けて環境が整いつつあり、かなり織り込んでいるとの見方がある一方で、年内縮小を予想するのは全体の3割程度であり、株式市場が今月のFOMCでのシナリオを織り込んだとは言い切れないという見方もあります。ドル・円も今月のFOMCでQE3縮小という思惑の元に年初来高値となっており、FOMCの結果がどうであれ材料出尽くしの可能性があり、株価は長期金利や為替の反応を受けて波乱含みの展開も考えられます。

NYダウ12-13

(指標)ドル/円

 先週の予測では、17~18日に向けてFOMCでのQE3縮小懸念が高まれば円安要因となる一方、QE3縮小懸念からアメリカ株式が下落すればリスク回避の円買いとなってくることで、101~103円台での綱引きとなることを想定しました。
17~18日のFOMCでQE3の縮小の思惑から、アメリカ株式が10日(火)から12日(木)まで3日連続安となったことでリスク回避の円買いが進行し102円台の円高へ振れたものの、財政協議の合意で政治的不透明さがなくなり、景気見通しが改善されるとの見方からドル買いとなって103円台のドル高へ進み、週末13日(金)は103.92円まで買われ、引けは103.15円でした。17~18日のFOMCでのQE3の縮小の可能性が高まり、思惑からドル買い・円売りが進んだ結果であり、こういう場合は「噂で仕掛け」「事実で手仕舞え」という格言があるように、FOMCでQE3の縮小が開始されても見送られても材料出尽くしとなる可能性があります。
今週は、17~18日のFOMCが焦点となります。先週末13日(金)に好調なアメリカ景気やFOMCでのQE3の縮小からの日米金利差拡大期待を背景に104円台目前と5年2ヶ月ぶりの円安水準をつけました。FOMCでQE3の縮小が実施されたとして、規模の大きい縮小であれば日米金利差拡大から一段の円安進行となります。このことがアメリカ株式の下落につながれば、リスク回避の円買いともなりますので要注意といえます。先送りされればドルの失望売りとなることも考えられるところです。102~104円が基本レンジ。

為替ドル円12-13

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