「おもてなし」の裏ばなし

・どうしても届かなかった持家比率70%

20世紀を通じて、米国の持家比率は大恐慌時から第2次大戦にかけて一時的に減少したことを除いては、家庭のほぼ7割が自宅を所有するところまで伸びてきた。人口の順調な増加に加え、所得増、持家優遇税制、最後期にはサブプライム住宅ローンによる過剰な信用供与があったためだ。

このことは見方を変えれば、ピーク時ですら、米国の3割以上の家庭は自分たちの家を所有していない。

では、その3割ほどの家庭とはどういう家庭なのだろうか?

やはり、国勢調査局の数値だが、1967年の時点で、全米上位20%の平均家計収入が1万7,820ドルの時、下位20%は1,600ドルの収入しかない。上位2割と下位2割の収入格差は11.14倍だ。これが、サブプライム・ショックの2007年の時点では、16万7,971ドルに対して1万1,551ドルと、14.54倍に広がる。

米国では統計的に人口の25%が、住宅ローン、自動車ローン、クレジットカードなどの債務不履行に至るとされているが、この下位2割の家庭は、クレジットカードも持てず、あらゆるローンから対象外とされていた可能性がある。

11月6日にはやはり国勢調査局が、米国の2012年の貧困率は前年と変わらず16.0%だと発表した。

買えても買わない人たちがいることを鑑みると、2004年の69.2%という米国の持家比率は、市場として限りなく飽和状態に近かったといえるかもしれない。

これは住宅市場の需要サイドだ。ここに供給側の事情と、住宅価格要因とが加わって、バブルの形成と崩壊とが起きた。価格要因を加えると、2007年の低所得者層の平均家計収入1万1551ドルに対し、住宅中心価格が24万7900ドルと、バブル価格を支えるのが不可能になってくる。それらも繰り返しになるので、またの機会に。

私は2005年辺りから米住宅バブルの崩壊を予言した。ピッタリの時間を当てるのは難かしいが、バブルの構造を知り、押さえるべき数値を追いかけていれば、バブルが崩壊することは分かる。次に来るのは主要国の国債バブルの崩壊で、これは当局が金融引き締めを行うまでには来る。いつ引き締めにに転じるか、どれくらい先立って崩壊するかを予測するのは難しいが、手掛かりとなる数値を追いかけていれば、少なくとも崩壊後に慌てることはなくなるのだ。

・「おもてなし」の裏ばなし:相場のイロハから実践まで、徹底理解セミナー
http://s-chart.com/seminar20131207.html

皆さんは「相場の魅力とは何か」などと、考えたことがおありだろうか? ほとんどの人が「金儲け」のためと答えるかもしれない。金儲けのためだけならば、手取り早く、売りか買いか、上げそうな銘柄を教えてくれる人が有難いはずだ。そうして「ここだけの話」の罠にはまっていく。

ギャラップ社の最新調査では、自分の仕事に「意欲がない」「意欲を持とうとしない」を合わせると、世界の労働者の87%に達した。日本では幸せを感じている従業員が7%。69%は意欲がなく、24%は仕事が嫌いだった。

意欲的に仕事に取り組むためには、仕事に「エンゲージド」する必要があるという。仕事への情熱を感じ、雇用する側と固い絆があって、日々、新しいことを考え、会社をさらに前進させようと過ごしているという意味らしい。これはつまり、受け身ではなく、自分から能動的に働ける環境があれば、人は幸せに働けるということだ。大きな組織でも従業員の裁量権が大きければ、それなりに「エンゲージド」することができる。

「徴税・社会保険料徴収+景気対策・社会保障」は政府が裁量権を握っている。「労働+報酬」は経営者が裁量権を握っている。一般人が自己の裁量権をいかんなく発揮でき、リスクに応じた富の分配に正当に預かれる場所は、相場を置いて他にない。儲けるために行うことは、自分を磨くことだけなのだ。

来年からNISAが導入される。政府の意向は「貯蓄から投資へ」だ。それも当然で、インフレ目標達成で損が出るのは貯蓄だからだ。政府のせめてもの救済策がNISAでもある。相場を学ぶなら、「今でしょ!」なのだ。
参照:貯蓄から投資へ:NISAの概要と、活用法
https://money.minkabu.jp/41729

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