なぜ、株式か?

・お金の話をするのは恥ずかしい

ヴァージン・グループ創業者リチャード・ブランソン氏は次のように語っている。「イギリスでは(カナダでもそうだと気づいた)カネの話をするのは少し恥ずかしい。それは良いことだと思う。パーティーで顔を合わせるのは生身の人間であって、その人の銀行残高がいくらであろうと関係ない。相手にもそう思っていてほしい。おカネに意味があるのは、それが何かをしたり、生み出したりするのに役立つからにほかならない。

おカネは成功の指標としてかなり不適切だが、有名かどうかはそれ以下だ。マスメディアは物事を単純化し、個人の手柄にしがちで、それは仕方がないことでもある。リポーターにとって、ウォーレン・バフェット、マーク・ザッカーバーグ、ビル・ゲイツ、ときにはリチャード・ブランソンのような有名人を主語にすると、話は簡単だ。だが現実には、こうした有名人の会社では、日々大勢の幹部が重要な決断を下している。ただメディアに出てこないだけだ。」
参照:ビジネススクールでは教えてくれない成功哲学
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20130703/250588/?P=2

私はディーラーとして、外資系などにも勤めていたので、意外に聞こえるかも知れないが、私もお金の話をするのは恥ずかしい。転職などでも、自分の方から待遇面での要求を持ち出したことはない。あくまでもこだわっていたのは、仕事の内容だ。私はプロの資金運用者としての道を極めたかったのだ。

同様に、評価損益や実現損益についても、プラスでもマイナスでも言わなくて済むことならば、言わないで済ませたい。とはいえ、こういった仕事で、説得力を持つためには、結果の数値が必要なのも確かなことだ。私は皆さんに、投資運用が身の破滅につながるものではなく、むしろ救済しうるものであることを知って貰いたいのだ。

古今東西、世界中で繰り返されてきた増税と減税、増税と公共投資、増税と社会保障の充実などの組み合わせは、すべて政府・官庁の仕事と裁量権を増やすことにつながっている。使い道さえ正しければ問題ないという考え方は、民よりも官の方が常に正しい資金の使い方を知っているという思い込みだといえる。

その思い込みが必ずしも正しくないことは、現在、世界の多くの国々で官対民の流血を伴った対立が頻発していることでも明らかだ。実際のところ、官が資金の使い方を間違え、それに反発した民を武力で抑えつけているのが現状だ。武力の行使にも大量の資金が使われている。もちろん、その民を煽る組織もいるわけで、どちらが正しいかは簡単には分からない。

政府・官庁は必要だ。個々人の利害を調整し、個々人をまとめ上げ、共通の利害を代表できる組織は、これまでの歴史を鑑みても必要だ。官は効率的に組織を運営するために、大きな裁量権を望むものだ。しかし、官が常に正しいことを前提とする増税と行政の組み合わせは、官の仕事と裁量権を増やすことにはつながる(そのこと自体にコストがかかる)が、景気浮揚や雇用拡大、人々の生活の向上につながるかどうかは分からないのだ。

私は人類の歴史上で、最も優れた発明の1つが株式市場ではないかと思っている。「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」というのはマルクスの考えた高い段階での共産主義社会のようだが、実際には、仕事を与えたり、能力を判定したり、富の分配に携わる巨大な政府・官庁が出現することになるかと思う。そして、比較的少人数の人々に、政府としての権力や富が集中することは明白だが、彼らが正しく判定し、分配するかどうかは分からない。彼らの卓越した能力は、権力奪取に関わる能力だからだ。

一方、株式市場は「誰でもが、取ったリスクに応じて、民が創造した富の分配に預かれる」場所だ。そこでは誰かが能力を判定したり、分配に差配を振るうこともない。自分の判断がそのまま結果につながるのだ。また、情報開示や不正防止ための試みも、他のどのシステムよりも進んでいる。株式市場は民主的で平等なシステムなのだ。

通貨の大量供給による量的緩和は、通貨価値の下落を生む。モノに対して下落すればインフレ。他通貨に対して下落すれば円安。株や債券、不動産に対して下落すれば資産インフレとなる。それが、雇用拡大、所得増に結び付くまでには時間がかかる。何もしなければ、所得や預貯金はインフレと増税、社会保障費などで目減りだけする。

人が百人集まれば、百人それぞれの考え方がある。私自身はインフレと増税に備えて、株式をフルポジションで持っている。資金運用のプロとして確立したリスク管理を行いながら。そうしたことをお伝えするのが、私をプロにしてくれた市場や会社の恩義に報いることだと思っている。

・釣り宿の親父

このところの私の仕事は、釣り宿の親父のようなものかと思っている。長年の経験や知識を活かして、空模様や潮流の状態を読み、釣客たちを絶好の釣り場に案内する。そして、釣竿を用意し、何が釣れるかや、釣り方の解説はするが、魚そのものは提供しない。むしろ、自分で釣ることの大切さと、醍醐味とを伝えたいと思っている。自立したプロ並みの釣り人になってもらいたいのだ。

釣りは誰と競争するわけでもないので、釣客にはそれぞれに自分のやり方と、釣果とを楽しんで頂きたい。私は皆さんの喜ぶ顔を見るのが楽しみだ。

私どもの釣り宿の名前は【生き残りディーリング塾】という。コストも、本当の釣り宿よりもむしろ安いので、是非お試し頂きたい。

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