出来高は出来事

・出来高は出来事

相場は「風」だと言う人がいる。そういう人に「風」とは何かと尋ねても、理屈じゃないと、教えてくれない。

私は定義、定理をそのままで受け入れることができない質なので、「踏んばる」、「見切る」、「逆襲」、「重い」、「底堅い」などや、酒田五法での蘊蓄のある解説なども、すべてポジションの取り方や、値動きに直して理解してきた。

そして、「風」は「出来高」に通じるとの理解に至ったのだ。

私が某金融機関の為替のプロップ・トレーダーとして勤めていた頃、隣の席にいた同じくベテランの同僚と、「あの小父さん連中はいつも居眠りしている」と言われていた。

プロップ・トレーダーとはproprietary traderの略で、会社の自己資金を、自分自身の裁量で運用するトレーダーのことだ。それなりの実績があるベテランだけが許される仕事だ。為替のプロップは、実質24時間勤務といえるので、毎日夜昼かかわらず寝たり起きたりしていた。それでランチタイム後の、動かない時間帯には、隣の小父さんと2人、デスクにつっぷするような格好でうとうととしていた。

ところが、相場が動き出すと、いつも寝ているような小父さんたちが、真っ先にトレードを始めていた。私たちは眠っていた訳ではなく、デスク備え付けのスピーカーから絶えず流れている外為ブローカーの声を聞いていたのだ。

外為ブローカーの声は市場のざわめきを伝えてくれる。何もないようだった市場に、何かが起きたのを教えてくれる。私たちはブローカーの声に「風」を感じていたのだ。

その風は出来高に反映される。いや、出来高に反映されないような風は、単なるざわめきで偽物だ。つまり、出来高こそが、相場での「出来事」を教えてくれるといえるのだ。

では、実際のチャートを参照して、出来高が何を教えてくれたか見てみよう。

これらのチャートはTOPIXと、先日「猛暑とアベノミクス」(http://ameblo.jp/dealersweb-inc/entry-11573468913.html)で取り上げた銘柄からの抜粋だ。これらのチャートを見ると、ある日突然、何の前触れもなしに出来高が急増しているのが分かる。まるで、市場が静かだからと、いねむりをしていた小父さんたちの目を覚まさせる大声のようだ。ここでは、個々の出来高急増の原因には触れない。分かり易い理由がある場合もあれば、誰かが売り買いしたことだけが分かる場合もある。肝心なのは、出来高は売買につながる何かが起きたことを、明示していることだ。

これらの出来高と値動きとの関係を見て、皆さんなら何を感じるだろうか? これらのチャートの出来高の急増は、しばしば波動の山や谷にかかっている。いわば、相場の節目を教えてくれるのだ。真っ先にトレードを始めるプロップ・トレーダーのように、これを収益に結びつけることはできないものだろうか?

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