週間相場展望(2013.3.18~)~米国の景気指標がポイント~

 今週(3月18日~3月22日)の国内マーケットは、国内では注目度の高いイべントなどが見当たらないため、必然的に海外情勢、特に多くの経済指標が発表される米国の動向がポイントになるのではないだろうか。
 
 国内では、小売・流通企業等の2月決算発表を控える前の端境期となる中、経済指標では21日(木)に発表される貿易統計に注目が集まるであろう。今回は、前月に比べると赤字幅は減少するものの、引き続き巨額の赤字になりそうだというのがコンセンサスであり、その結果に為替相場がどのように反応するかが気になるところである。コンセンサスを上回る赤字幅になると円売りが再燃する可能性もあることから、注視していきたいイベントではあろう。
 
 一方、海外要因として、今週は米国の経済指標に注目が集まると思われる。主な指標としては、3月NAHB(全米ホームビルダー協会)住宅市場指数を皮切りに、2月住宅着工・同着工許可件数、新規失業保険申請件数、FRB(連邦準備制度理事会)の経済見通し、2月コンファレンスボード景気先行指数、2月中古住宅販売件数、2月北米半導体製造装置BBレシオ、1月FHFA(連邦住宅金融庁)住宅価格指数、3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数などが相次いで発表される予定である。特に、全体的には住宅関連指標の発表が目立つが、足元で回復傾向が著しい米住宅市況の改善傾向がさらに高まるようだと、他業種への波及効果が大きいため株式市場にとっても大きな支援材料になるであろう。
 
 また、ここにきて底打ち感が出てきた半導体製造装置BBレシオの動向も気になる上、やや回復が遅れている製造業、なかでもフィラデルフィア連銀製造業景気指数などにも注目したいところである。住宅業界を先導役として、製造業にまで景況感が広がっているのかどうかを見極めたいところである。
 
 そして、FRBによる経済見通しも重要である。全世界の景気動向を左右する国だけに、その見通しがポジティブかどうかによって金融市場の反応も大きく異なってくる可能性は高いであろう。景気見通しに前向きな見解が示されるようだと、プラス材料になると思われる。そして、これと併せて気になるイベントがFOMC(連邦公開市場委員会)であろう。今週の各種経済指標が好転しているようだと、足元の景況感がさらに高まるかもしれず、結果的に金融緩和政策の終了観測が台頭する公算は大きいであろう。この場合、為替相場を含めて市場参加者がどのような反応を示すのか、株式相場への影響も含めて見極めたいところである。
 
 なお、今週はユーロ圏では特段のイベントなどは見当たらないが、総選挙後の動向が不透明なイタリア情勢などには警戒は怠れないであろう。そして、17日に終了した中国の全国人民代表大会後の中国マーケットの動向も気になるところである。特に、先週の上海市場は景気回復の遅れとインフレ懸念の台頭を嫌気して投資家心理が後退、これを受けてアジアの主要株式市場が総じて軟調に推移したこともあり、今週も上海市場の動向をはじめ、アジアの株式相場には注意すべきかもしれない。
 
 為替相場に関しては、今週も米国景況感が全体の流れを支配することになると思われる。国内では、先週の段階で次期日銀正副総裁が決まったため、材料出尽くし感が広がりそうな一方、改めて早期の追加金融緩和観測が高まる可能性もあるため、どちらに反応するか気になるところである。国内ファクターの見通しは不透明であるが、米国では注目経済指標の発表が相次ぐ中、その結果に一喜一憂しそうだ。特に、その内容がポジティブであった場合、米国の景気回復期待がさらに高まり、ドル買いに拍車がかかるのではないだろうか。しかも、米FRBによる経済見通しにも期待が集まっている上、FOMCにおいて景況感の高まりから金融緩和政策が後退するようなムード広がるようだと、ドル買いを支援することにもなるであろう。今週は、円が弱含む公算は大きいと思われる。
 
 需給動向であるが、3月8日現在の信用取引状況によると、買い残は11週連続で増加した他、売り残も3週連続で増加した。株高基調が続いたことが個人投資家の買い意欲を高めたと推察されるが、買い残高が増加しているということは日計り商いではなく、先高期待を背景にやや長めに保有しようという動きが広がってきたためではないだろうか。信用評価損益率も▲2.06%とその前の週に比べて改善しており、株高で資金の回転が効いている個人投資家のスタンスが強気に傾いていることは好感できよう。押し目買いなどが期待できそうであり、株価の下支え要因になりそうだ。
 
 投資部門別売買動向(3市場)では、3月8日現在海外投資家は17週連続で買い越しとなった一方、個人投資家は3週連続の売り越しとなった。特に、この週の海外勢の買い越し額は1兆円超と、週間での過去最高を更新した。国内株に対する非常に強気のスタンスが確認されたことは明るい材料であり、先行きへの株高期待がさらに高まることも想定されよう。
 
 東証一部市場が好調に推移していることと併せ、新興市場も好調が続いている。特に、新興市場では新規上場銘柄への投資意欲が強く、それらに対しては上場日に初値がつかない銘柄が増えるなど、活況を呈している。個人の資金が、停滞感を強めつつある主力大型株もしくは輸出株などから、値動きの軽い中小型の材料株にまで広がっていることの証左であろう。資金が好循環しているため、買いが買いを呼ぶ展開が続くと思われる。
 
 物色動向も、金融緩和及び円高修正を好感した銘柄をはじめ、含み資産銘柄、そしてここにきてメタンハイドレートといった新エネルギー関連が浮上してきた他、TPP(環太平洋経済連携協定)関連銘柄など、幅広いテーマに沿った銘柄が循環物色されており、好需給相場の様相が強まっている。今週も、このような動きには期待が持てるのではないだろうか。
 
 今週は、過去最高値を更新したNYダウの動きが気になる中、米国の景況感及びそれを受けた為替相場の動向に注意するとともに、高値警戒感などから地合いが悪化した場合、外部環境に左右されにくい内需系の材料株が台頭するといったような展開が予想されよう。

このページのコンテンツは、SBIホールディングス㈱様の協力により、転載いたしております。

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