米国の堅実な景気と株価を受けて、国内株価・米ドル見通しを上方修正~ただし短期的には調整リスクに留意すべき~

2.ただし日本における「カネ余り」幻想は危うく、目先は国内株安・円高に警戒すべき

 日本の株価や外貨相場(対円)については、年末に向けて上昇基調を予想するものの、最近の株高・円安の起点は、黒田氏が日銀総裁として有力との観測報道が流れた、2/25(月)であったように見受けられる(途中、イタリアの総選挙に水をさされたが)。まだ日銀が何をしたわけでもないのに、株価や外貨相場が走りだしている状況は、危うさを感じざるをえない。

(図3)

 特に国内株価のPERをみると(図3)、前掲の米国の状況に比べて大きく跳ね上がりを見せており、日本では株価上昇が期待先行に過ぎると懸念される(※1)。
 この予想PERは、3月決算企業については、まもなく終了する2013年3月期の予想利益から計算されている。市場はそれより先の、2014年3月期の増益を織り込みにいっていると考えられるため、現時点(3/8(金)時点)の予想PER20.8倍も、株価が横ばいで推移するとして、来期3割増益なら20.8÷1.3=16.0倍に、4割増益なら20.8÷1.4=14.9倍に低下することとなるので、決して割高とは言えないこととなる。しかし、まだ来期の増益度合いが確実とは言い切れないなか、やはり株価が先走っているという面は、否めないだろう。

※1 前回予想PERが跳ね上がったのは2012年3月(週次データでピークは2012/3/16の23.1倍)であった。その後株価は、3月をピークに大きく調整に向かってしまった。

 

3.コツコツのため込み買いを推奨

 以上より、極めて短期的には、国内株価や外貨相場が、勢いを持続してさらに上ブレする可能性が否定できないものの、どちらかと言えば一旦下押しする展開があるように見込まれる。しかし、年末に向けての基調としては、国内株高と外貨高・円安が予想される。

 こうした短期的な不透明感と、中長期的な株高・円安が見込まれるなか、投資行動においては、次のような点に留意すべきだろう。

☆目先、株価や外貨相場が跳ね上がる展開が否定できないため、
・売りから入らない(短期的に担ぎ上げられるかもしれない)
・押し目を待たない(押し目がないかもしれない)

☆また、短期的な株価や外貨相場の跳ねあがりがあってもなくても、一旦の株安・円高が懸念されるため、
・今すぐにあわてて、計画した投資額を一度に投資するようなことはしない(買ったあと、大きな調整があるかもしれない)
・買った後価格が下がっても、あわてて売らない(中長期的には株高・外貨高であろう)

 では、どのような投資行動が良いかと言えば、計画した投資額をいくつかに分割し、コツコツと時間をかけて、少しずつ買いためていく形が、もっともよいのではないだろうか。そして中長期的に(たとえば今年末にかけて)株価の上昇と外貨相場の上昇を享受する、という形が望ましいと考える。

(以上)

◆関連サイト
馬渕治好氏が代表を務める事務所 ブーケ・ド・フルーレット
馬渕氏の詳細レポートがいよいよ販売開始!お申し込みはコチラ!

1 2 3

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事

 
 

[PR] クレジットカード比較ランキング

んかぶピックアップ
ネット証券口座比較 ネット証券口座比較
証券口座選びを完全サポート
総合ランキング1位はこちら!
FX比較ランキング FX比較ランキング
みんためスタッフが独自調査で
おすすめのFX会社を紹介!
クレジットカード比較 クレジットカード比較
おすすめのクレジットカードを
ピックアップしてご紹介!
【株式投資初心者ガイド】 ネット証券会社選びお役立ち情報!
投資家に役立つ情報が満載
【株式投資初心者ガイド】
みんかぶマガジン> 全ての記事> 市場解説・相場展望> 米国の堅実な景気と株価を受けて、国内株価・米ドル見通しを上方修正~ただし短期的には調整リスクに留意すべき~