6.株価の連動性

(2)ベータ

 ベータとは「感応度」とも言われ、一般的に株価指数と個別銘柄の株価の連動性を示す指標で、テクニカル分析などでも使われているようです。株式に関するベータは1.5や0.8など、1に近い数字を取ることがほとんどです。ベータが1.5の銘柄は株価指数が10上がる時に15上がり、ベータが0.8の銘柄は8上がるという意味であると理解して下さい。先ほど説明した相関係数は「値動きの関係」を表しますが、ベータはより具体的に「どの程度同じように動くのか」を表しています。ベータが低い銘柄は株価指数よりも値動きがおとなしいことになりますので、一般的に低リスク銘柄と認識されています。このように、ベータは「リスク指標」としても使われます。ただし、これは株価指数のリスクに対する相対的なリスクであって、絶対水準を示しているものではありません。(絶対的なリスク水準をベータで理解することはできません。)

 機関投資家の間ではベータは非常に一般的に利用されており、ポートフォリオの構築に際して、例えば相場が上昇基調にある時はベータの高い銘柄を組み入れて、ポートフォリオのリターンが株価指数を上回るようにするという手法などがあります。以前、3銘柄のベンチマークを使ったケースを説明しましたが、その際に「市場全体が上昇しそうだから、ABCの3銘柄をベータの高い3銘柄に切り替えてポートフォリオ・リターンを向上させよう」という考え方になります。

 相関とベータを踏まえましたので、ここで話をETFに戻します。レバレッジ型ETFというのは株価指数の動きを倍増させるものですので、強制的に高ベータを実現していると考えることができます。従って、具体的な使い方としては、相場が上昇基調に入ったと判断した場合にレバレッジ型ETFを購入することで非常に簡単に高ベータ銘柄を手に入れることができます。我々個人投資家は、これまでも直観的に「相場が上昇しそうだからレバレッジETFが買いだ」と思ってきたわけですが、これが実はベータの考え方を無意識に取り入れているということがお分かりいただけると思います。まとめると、レバレッジETFとは株価指数との相関が高くて、かつ高ベータの商品です。

 一方、インバースETF(ショートETF)とは、株価指数と逆相関でベータが1の商品ということになります。

 先ほどの説明で、相関係数は常に一定ではないと言いましたが、レバレッジやインバースETFの場合は、商品特性として一定水準に保たれているので、投資家にとっては非常に分かりやすく、従って使いやすいと言えます。

みんなのETF

1 2

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事

 
 

[PR] クレジットカード比較ランキング

んかぶピックアップ
ネット証券口座比較 ネット証券口座比較
証券口座選びを完全サポート
総合ランキング1位はこちら!
FX比較ランキング FX比較ランキング
みんためスタッフが独自調査で
おすすめのFX会社を紹介!
クレジットカード比較 クレジットカード比較
おすすめのクレジットカードを
ピックアップしてご紹介!
【株式投資初心者ガイド】 ネット証券会社選びお役立ち情報!
投資家に役立つ情報が満載
【株式投資初心者ガイド】
みんかぶマガジン> 全ての記事> ETF/REIT> 6.株価の連動性